見出し画像

スピッツが聴けない〜そして、スピッツの嗜み方〜

スピッツが聴けません。2023年5月17日、スピッツの新譜『ひみつスタジオ』が発売となりました。けれど、僕はそれを聴くことができないのです。

何故か。先月誕生日を迎えた僕は、自分への誕生日プレゼントとして『ひみつスタジオ』のアナログ盤(レコード)をポチったのです。

初めて買う新品でのレコードでした。今までも手に入れたいレコードはありましたが(Bill EvansのPortlait in JAZZとか)どれも新宿のディスクユニオンで中古を見つけて買っていたのです。スピッツが大好きなことは以前ブログで書いたことがありました。前作アルバム『見っけ』(2019)から早や4年。新しい新譜は、喉からに限らず、喉や手、目や鼻から手がでるほど聞きたいのですが、2023年5月21日現在、まだ聴いていませせん。

やはりせっかくレコード買ったし、レコードで一発目を聞きたい、という超絶マゾヒズムの極みなのです。そうです、僕はドMなんです。

スピッツの愛は、以前他の記事で書かせてもらったことがあります。

それでもさすがスピッツ、先日出張先の長野で車を運転しながらFM長野を聴いていたら番組でかかっちゃいました。アルバム7曲目、「未来未来」でした。山間部をダイハツのミラ・イースで走っていたからFMの音質は決して良くなかったけれど、本当にいい曲だった。

今日も出張帰りの北陸新幹線に乗りながらインスタグラムを見たらスピッツの公式インスタグラムで「ときめきpart1」のPVが公開されています、との投稿を見て思わずYoutubeで見てしまいました。最初は携帯の画面のPVを見ていたのですが、車窓の外に広がるいっぱいの生き生きとした北陸の新緑が凄かったものですから、それを見ながらときめきpart1を聴きました。

妻と出会った時のこととか、恋に落ちた時の気持ちとか、自分が当時置かれていた状況との葛藤とか、いろいろが重なって知らないうちに北陸の風景をボーっと見ながら涙が出てきました。

草野マサムネの歌詞の魅力。それは僕にとっては「訳のわからなさ」なんです。
「君が好きで夜も眠れない」とか「この恋をずっと忘れない」みたいな直球な表現じゃないところ。歌詞が謎めいていて、直球じゃなくて変化球だからこそ、歌詞をそれぞれが聴いて、噛み締めて、解釈していく。そこにスピッツの愉しみがあり、一人ひとりの解釈を通じて、消化されていく。それが何度も僕にとってスピッツを何度も聴いていしまう魅力なのかもしれません。

まだ届かないかな、と思って改めて調べて見たところ、LP版は5月31日だそうです。まだまだ遠い、新しいアルバムとの出会い…それまでは大人しく今までのアルバムを聴きまくろうと思います。

スピッツさん、いつもお世話さまです。
ずっとずっと、僕の中のスピッツを描き続けていこう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?