見出し画像

【採用のプロが教える】応募者が増える時期って一体いつ?

「応募が増える時期っていつですか?」という質問をお客様からよく頂きます。

応募者が増える時期があるなら、それに合わせて求人を出すのが効果的…だと思いますよね。
実際、様々な求人情報サイトが「○月は退職者が増えるから効果的!」と書いていたりしますし、GW前後は人が辞めやすい、ボーナス月後に退職する人が多いなど、さまざまな意見がネット上では飛び交っています。

しかし、実は時期はほとんど関係ないんです…!

弊社取引先の転職サイト各社の営業さんたちに
「求人を出すのに一番いい時期はいつですか?」と答えたところ、なんと1〜12月ほぼ全通りの答えが返ってきました。
求人サイトの中の人の意見がバラけているということは、時期によって求職者が増減するというわけでは無いということでしょう。

さらにこちらをご覧ください。

総務省統計局 地域別完全失業率(季節調整値) エクセルデータより引用

こちらのデータは、平成31年から令和5年までの地域別完全失業率季節調整値表です。これらを見ると、突出して高い数値はなく、どの地域もほぼ平均値であることがわかります。
完全失業率とは、労働力人口(15歳以上の働く意欲のある人)のうち、完全失業者(職がなく、求職活動をしている人)が占める割合で、雇用情勢を示す重要指標のことを指します。
この表を見る限り、全体的に4月から6月は他の時期より少し多いですが、さほど差はありません。
どの地域においても失業者数が格段に増える時期があるというのは断言できないと言えるでしょう。

また、退職前から転職活動を行う人も居れば、退職後数か月から数年単位で療養する人も居るため、退職者数が多い時期を狙うのはそんなに意味はありません。
新卒を採用するのであれば学生が就職活動を始める時期を見計らう必要がありますが、転職希望者や失業者をターゲットに採用活動を行うのであれば募集を出す時期に囚われる必要はなく、むしろ大事なのは時期ではなく募集内容や対応の強化なのです。

どの時期にも求職者は居るということを踏まえた上で、積極的に求人活動を行い、自社アピールをしっかりとしていくことが応募者数アップと定着率アップに繋がります✨



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?