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Jリーグのある日常

はじめまして、こんばんは!
今回、新たにnoteを始めることになった「みやざき潤」と申します。

自分は幼少期からジュビロ磐田が好きでそれをこじらせて、「スポーツに関わる仕事がしたい!」と新卒でスポーツ番組に関わるためテレビ番組のディレクター業などを務めておりました。その後、縁あって当時JFLだったサッカークラブへ転職させていただき、そこではJリーグ参入も経験してJリーグクラブのフロントスタッフを務めさせていただいておりました。

現在ではJリーグクラブではないのですが、他競技のプロスポーツクラブで働かせていただきスポーツに携われる仕事を楽しんでおります。

そんな自分だからこそ仕事とは別で趣味としてもJリーグ観戦(※ジュビロ磐田を中心としておりますが)へ行くため、そういったサッカーの話題などを今後不定期ではありますが発信していけたらと思います!

ぜひこれからよろしくお願いします!


Jリーグ開幕!!

昨シーズンもヴィッセル神戸のJ1初優勝やFC町田ゼルビアのJ1初昇格、そして16年ぶりにJ1へ東京ヴェルディが戻ってくるなど様々なトピックのあったJリーグ。その中でも前例のない"補強禁止処分"から最終節にて大逆転で1年でのJ1復帰を決めたジュビロ磐田の存在も大きなトピックになったかと思います。

※ジュビロ磐田のJ1復帰の瞬間はこちらでも公開中です!

※東京ヴェルディのJ1復帰の瞬間はこちらでも公開中です!

そして迎えた今シーズンのJリーグ。J1からJ3までそれぞれ20クラブずつで行われる中、J1ではジュビロ磐田、そして東京ヴェルディのJ1昇格により16年ぶりに「J1王者経験クラブ」全てがJ1に揃うことになりました。

そんなJリーグ開幕とともに自分のオフ日の予定もどんどん埋まるようになってきました笑

そこで今回、開幕後に訪れた各地の様子をまとめさせていただきました!ぜひご覧ください!

旅するJリーグ

前述の通り、今シーズンのJリーグは全国各地、北は北海道、南は沖縄までいたるところにクラブがあり、その数は60を数えます。
これが何を意味するかと言いますと、「1節行われるごとに30会場でJリーグの試合が観られる!」ということになります!
※「ニッパツ三ツ沢球技場」など複数クラブが同節別日にて同会場で試合を行うこともあるため、たまに1節での会場数が30にならないこともあります。

そして各節J1〜J3まで全試合同日同時間に行われることはなく、金曜ナイターでJ1→土曜J1→日曜J2のように1節で複数の試合を観ることもできます!
自分も1回同日中に町田でのデイゲーム後、ニッパツでのナイターゲームのはしごをしたこともあり、その時はニッパツのキックオフには間に合いませんでしたが近隣会場なら頑張れば1日2観戦のはしごができることもあります笑

そんな全国各地で日付や時間をずらして開催されるJリーグ、今回第2節を自分も日付を分けてはしごしてみました!

3月1日(金)【J1】川崎vs磐田(U等々力)

まず最初に訪れたのが川崎フロンターレのリーグ戦ホーム開幕戦となった「川崎フロンターレvsジュビロ磐田」の一戦です。

昨シーズンの「天皇杯王者」の川崎フロンターレと「J1昇格組」のジュビロ磐田。川崎フロンターレが歴代3位のJ1優勝4回(2017、2018、2020、2021)で、ジュビロ磐田が同4位タイの3回(1997、1999、2002)と共に「J1王者」を複数回獲得するなど時代を築いたクラブですが、川崎は過去7年で連覇2回を含む4回の優勝に対しジュビロ磐田の優勝は20年以上前(そんな前なことに驚きです泣)と近年の成績では圧倒的に上回っている川崎。

リーグ開幕前に行われたACLでは規定により新スタジアム名表記にはなっていなかったため、この試合が新スタジアム名(Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu)のこけら落としにもなりました。

記念すべきその一戦を盛り上げるため、ドリンク"100円"クーポン配布や川崎市出身でかつて静岡県でもサッカーをやっていた野球日本代表「侍ジャパン」の井端弘和監督が始球式を行い来場者数も20,000人を超えるなど試合外でも注目を集める一戦となりました。

その中で川崎優勢に見られていた一戦は、前半30分まででアウェイの昇格組ジュビロ磐田が植村洋斗選手のプロ初ゴールやジャーメイン良選手の2ゴールで3点をリードするもそこからホームの声援を受けて川崎が3-3に追い付く展開。

その後、ジャーメイン良選手がプロ初ハットトリックとなる3点目を自ら獲得したPKで決めて4-3と勝ち越すも、今度は川崎の猛攻から途中出場の山田新選手がPKを獲得。そのPKをハットトリックのかかったエリソン選手を説得して山田選手が自ら蹴り、ホームサポーターの目の前で4-4の同点に追いつきます。

アディショナルタイムだけで9分残されている中、自陣のセットプレーからジャーメイン良選手が競り合いを制して値千金の勝ち越し弾を決めて5-4と三度勝ち越したかと思われたものの、VARの結果ジャーメイン良選手のハンドが認められて得点が取り消しに。
ですが、その取り消しとなるハンドの直前に川崎の選手にハンドが認められてPKの判定になります。
そのため、5-4となった勝ち越しゴールは取り消され4-4に戻されたものの、ジュビロにPKがもたらされるなかなかレアなVARの介入となりました。

決勝点になり得るこの試合自身2度目のPK。覚醒の予兆が漂うジャーメイン良選手はそのプレッシャーを感じさせない冷静さで豪快に1度目と同じコースに蹴り込み三度磐田がリードを奪います!

当初9分の予定だったアディショナルタイムも前述のVAR介入で伸びに伸びて結果倍近くの17分もあった中、古巣凱旋のGK川島永嗣選手を中心とした守備陣が同点弾を許さずアウェイの磐田が勝利!

類を見ない激しい展開を制しジュビロ磐田がJ1復帰後初勝利を記録しました!

※こちらの試合についてはこちらでもまとめさせていただきました。

※会場の様子はこちらでまとめさせていただきました。


3月2日(土)【J3】相模原vs八戸(ギオンス)

そして翌2日には相模原のホーム開幕戦となる「SC相模原vsヴァンラーレ八戸」戦へ行って参りました!
J3とJFLクラブの入れ替えの可能性があった2023シーズン。シーズン終盤までその可能性を残してしまっていたSC相模原。2021シーズンにはJ2リーグにも所属していたクラブとしては不本意となってしまった昨シーズン。
※結果、JFLの上位2クラブがJ3クラブライセンスを持っていなかったため入れ替えは行われませんでした。

一方、ヴァンラーレ八戸は2023シーズンにクラブ史上初の勝ち越しでシーズンを終えクラブ史上最高位となる7位で終えて今シーズンは新たな歴史を作ることが期待されています。

対照的なシーズンを過ごした両クラブ、開幕戦の結果はまた逆の意味で対照的なものとなりました。

相模原は昨シーズン共に不調だったギラヴァンツ北九州のアウェイに乗り込んで迎えた開幕戦。こう着状態が続く中、後半34分にコーナーキックの流れからまるで漫画のような「ツインシュート」(厳密には綿引康選手1人のゴール)が飛び出して先制し、そのまま1-0で勝利。

※このゴールはJリーグの公式YouTubeでも公開されております。

一方のヴァンラーレ八戸はまさかのJ3降格となった大宮アルディージャとのアウェイでの開幕戦。2017年にはJ1で22得点をあげて得点ランキング2位に輝くなどJ1での実績も豊富な杉本健勇選手らを補強した大宮の前に1-4で敗れ黒星スタート。

昨シーズン、年間を通じて2度しかできなかった連勝を早くも2節目でホームチームが達成するか、それともアウェイチームが89分の決勝点で勝利した昨シーズン同カードの再来のような勝利をあげるか注目の試合が始まります。

お互いにこう着状態が続き、チャンスらしいチャンスを作らせない中、前半30分、相模原が前線からの連動したプレスで八戸のビルドアップを遮断し全線でボールをカットします。そこから湘南や松本、大宮などでJ1での実績も豊富な岩上祐三選手がミドルシュートを決めてホームの相模原が先制します。

前節の"ツインシューター"綿引康選手も右サイドでマッチアップした八戸の新加入選手、永田一真選手との「元テゲバジャーロ宮崎対決(※在籍はかぶっていません)」で身体を張って突破を許さないなど調子の良さを見せます。

なお、左サイドも相模原の新加入選手、高野遼選手(昨年までジュビロ磐田所属の元ジュビロ戦士!)が随所で効果的なオーバーラップを見せるなど前所属クラブでは怪我が多くプレータイムを伸ばせなかった悔しさを晴らすパフォーマンスを見せます。

八戸が後半に攻勢を強め最終的に2桁11本のシュートを放つも、相模原のGK三浦基瑛選手を中心とした守備陣が守り切り勝利!4,216人が集まるホーム開幕戦を勝利で飾り、昨シーズンからの飛躍を感じさせる完封での開幕2連勝となりました。


3月1日(金)【J3】YS横浜vsFC大阪(ニッパツ)

J旅3連戦最後の日に訪れたのはニッパツでの「Y.S.C.C.横浜vsFC大阪」の一戦です。
両クラブとも「株式会社ボンボネーラ」のユニフォームを着用し、共にクラブカラーが水色系列であることからFC大阪ゴール裏には「アニキってよんでイイですか?水色のセンパイ!!!」というユニークな横断幕も飾られて迎えた一戦。

J3リーグ初年度から3年連続最下位を記録し、初めて1桁順位を獲得するまでに8年費やすなど成績面では苦しいシーズンを送ることが多かったY.S.C.C.横浜。昨シーズンも19位・20位がJFLと入れ替えの可能性があった中、24節終了時点で18位とJ3残留ギリギリのラインでした。ですが、そこからジュビロ磐田でルーキーイヤーを過ごした倉貫一毅さんが監督へ就任すると徐々に立て直し最終的には12位まで順位を挙げてシーズンを終えました。

そしてその倉貫監督が続投して迎えた開幕戦は、昨シーズン最後までJ2昇格を争い、得失点差の末にJ2昇格を逃した強豪カターレ富山に先制を許すも追いつきドロー決着。今シーズンの完成度に期待が持てる開幕戦となりました。

一方のFC大阪はJリーグの歴史では奈良クラブと並んで一番浅く、昨シーズンが記念すべきJリーグ初年度となりました。
※J初年度の何もかもが違うので、本当に1年間安全な試合運営をやり切るだけでもすごく大変なのでFC大阪の皆様、本当に1年間お疲れ様でした!

そんなFC大阪は倉貫監督就任後追い上げを見せたY.S.C.C.横浜の1つ上、11位で記念すべき初年度を終えました。
昨シーズン以上の飛躍を見せたいFC大阪は大幅な選手の入れ替えをし、期待と共に新メンバーがどれだけフィットするのか未知数なまま開幕を迎えましたが、その開幕戦で新戦力で神奈川県出身の武颯選手の得点などもあり、AC長野パルセイロに勝利!

共に今シーズンへの期待が高まった中で迎えた一戦は互いに見せ場を作ります。7分にエリア内でパスを受けた武颯選手が巧みなターンからDFを剥がしてGKと1対1となるも経験豊富な守護神GK児玉潤選手が上手く間合いを詰めて身体で防いで難を逃れると、27分にはY.S.C.C.横浜の松村航希選手がエリア内でパスを受けて助走なしで強烈なシュートを放つもポスト直撃。惜しくも先制点とはなりません。

そして39分、ペナルティエリア付近からのスローイン。FC大阪はロングスローを匂わせてY.S.C.C.横浜守備陣をエリア内に固めさせます。
そこで手前の下澤悠太選手に渡し、フリーになった下澤選手のクロスに秋山拓也選手がヘディングで合わせてFC大阪が先制!
新加入選手コンビで「水色の後輩」FC大阪貴重な1点をもぎとります。

そしてその後、勢いにのったFC大阪が何度もチャンスを作りますが児玉選手を中心とした守備陣が追加点は許しません。
ですが後半立ち上がり8分、今度はロングスローからGKの弾いたこぼれ球を下澤選手がダイレクトでゴールに叩き込み追加点!
そしてその後Y.S.C.C.横浜が交代枠を駆使して攻勢を強めるもそのまま試合は終了。テゲバジャーロ宮崎から期限付きにて加入した下澤選手の1ゴール1アシストにてFC大阪が開幕2連勝を飾りました!


J旅を終えて

第2節にして「今シーズン最大の乱打戦」となった可能性も高いジュビロ磐田と川崎フロンターレの5-4という壮絶な撃ち合いから始まった今回のJ旅。

もちろん自分の推しクラブであるジュビロ磐田の試合結果に一喜一憂個人的には大前提ですが、様々なクラブの試合、そして様々なクラブの運営やスタジアムの雰囲気などを楽しめるのも60クラブあるJリーグの魅力だと自分は思っています。
※もちろん、自分がその現場で働いていたからこその色眼鏡はありますが…。

ですのでこれからも積極的に本業の合間を縫いつつJリーグの魅力を様々な形で発信できたらと思います。
これからよろしくお願いします!

そして何より最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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