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WBC合宿に続いてG7農相会議でも実質的な価値のない「PR効果」をアピールする宮崎県。役人仕事は楽でいいな、という話。

宮崎県は「PR効果」という実質的な価値もないものをアピールする欺瞞をやめるべき、と思う件。という記事を書いたのですが、またそれと全く同じ趣旨の記事です。

先日の記事では、WBCの宮崎合宿の効果についてでしたが、今回はG7農相会合について宮崎県が「経済効果」とやらを発表したそうです。

県によりますと、期間中の関係者の食事や宿泊、移動などの経済波及効果がおよそ6億7000万円。

また、会合の宣伝や各国の大臣らがSNSなどを通じて宮崎の食事やおもてなしを世界に広く発信したPR効果は10億円としていて、G7宮崎農相会合のトータルの経済効果はおよそ16億7000万円に上るとしています。

MRTの記事から引用

前回WBCの合宿の効果については UMK、MRT、宮崎日日新聞各社ともネット記事として取り扱っていましたが、今回はWEBで取り上げているのは今のところMRTだけのようです。

さすがに「いい加減な数字にも程があるだろ」と思いますよね。

そもそも「PR効果」というのは、テレビなどの大手広告媒体などに継続的に打てないような会社が、プレスリリースなどでネタをマスコミなどに提供してそれを取り上げてもらうことによる「認知向上」から実質的な売上につなげていくというのが最重要なはずです。

宮崎県の使い方は、役人が自分のやった半端仕事を大きく見せるために鉛筆を舐めているとしか思えない程度のずさんなものだと思います。

実需の経済効果が6億7千万円なのに、PR効果が10億ってどういうことだよ。本当にPR効果が10億円だとして、それが実需として宮崎に返ってくるのはいつなんだ、という話ですよ。

昨年ソーラーフロンティアの宮崎工場がソーラーパネルの生産から撤退し250人ほどが整理されたわけですが、それで失われた1年分の県民所得がおそらく10億円程度ですが、本当にたった1週間程度の農相会合でのPRで取り戻せるほどの効果があったんでしょうか。

あるわけーねー。

県知事はコロナ禍での外出隠しが強烈に全国的に批判されたので、都合の悪いことは隠すことはせず、適当に数値を盛って発表することにしたんですかね。


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