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道路を作るために決起集会を何度も開いても、宮崎にそんなに道路はできてないよね、という話。

先週は、東九州道や九州中央自動車道などの早期開通を求める集会がいくつか開かれたようです。

宮崎県内のローカルニュースでは、何度繰り返されてきたニュースなんでしょう、という感じです。

決起集会をやったからと言って高速道路が開通するわけではないのだけど、やり続けないと将来の全く可能性がなくなる、というような感じのものになりつつあるように見えますね。

あまりにも膨大な予算がかかるために、あまり可能性はないのだけど「地元の熱意」を示すためにやり続けているということでしょう。

個人的には、もちろんそういったものが早期開通するといいな、という思いはあるものの、先日も書いた通り、道路建設が先か、別の産業の振興が先か。道路を作るためにも、別の産業の振興を先にやる方がいいんじゃないかな と思っています。

膨大な予算をかけて道路建設をするための理由が「災害対応」みたいな理由だけでは、地元民から見てもとても合理的とは思えません。

明日にも起こるかもしれない、南海トラフ大地震などの災害対応のために何10年もかけて膨大な金もかかる計画を立てるくらいなら、即応体制を整えるために、米軍からオスプレイを買って新田原基地に数台配備したほうが、県内だけでなく広域に細かい災害対応がすぐにできるというものです。

東京や大阪の大都市や、他の県で常に道路の新設工事やリニューアル工事が行われるのは、そこに産業があって人が大きく動くからです。やっぱり農業や観光などではない、「人が集まり動く産業」の道筋を地域でしっかり考え作っていくべきだと思うんですよね。

ひるがえって宮崎では、自治省出身の県外出身の県知事は「中央とのパイプ」とやらをアピールするだけで、30年間買い手の付かない宮崎県所有の工業用地の問題を放置したり 、宮崎県内の企業立地の目標で前回が目標を上回ったのに、次の目標は2割以上も下げた設定をしたり 全く産業振興さえも行っていない、と言い切っても良いような状態なわけです。

常に中央からお金をもらうことばかり考えているような県であるならば、これから先の人口減少社会においては、更に切り捨てられていくだけではないかと思います。


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