見出し画像

私のMUJ2023応募フォーム


今年2月、Miss Universe Japan 2023 のセミファイナリストオーディションに応募した時の応募フォーム、何度も書き直して、信頼する方々に添削してもらって、本音を書いた文章。
あれからトレーニングと大会を終えて10ヶ月経って読み直してみたら、我ながら「ちゃんと人生考えてるな」って、感心した。笑
なので何年後かにまた落ち込んだ時読むようにここに残しておく。
24歳の宮澤かれんはこんなことを考えて、頑張ってたんだなって思い出せるように。

①応募動機


「自分の好きや心地よさを優先していい」
このことを多くの人に伝えるため応募します。
私は幼少期の頃から、人は何か評価される、結果、能力、魅力がないとダメだと思い込んでいました。〇〇している自分、〇〇できる自分の時は自分を愛し、何もできていない自分は否定することが多くありました。作ったご飯を妹たちが美味しいと食べてくれても、目標だった高校留学を叶えて父が喜んでくれた時も、夢だった世界一周の旅に出発して、27カ国訪問、無事帰国できた時も不安でした。どれだけ頑張っても周りのすごい人たちと比べて、落ち込んで、気がつくと1年が過ぎていくような日々を過ごしていました。
 そんな日々に嫌気がさしていた時、ある日、自分の経験を10分ほどスピーチしてほしいという依頼をいただきました。後日YouTubeで世界配信されるということで、慕ってくれる島の子どもたちや旅で出会った人々がみてくれるかもしれないと思い、等身大で心から純粋に思っていることだけを話そうと心に決めてステージに上がりました。何回も練習したスピーチの最後に、「今を生きる」ことを大切にしたいと言っている自分がいました。スピーチの最後のまとめ方は別に考えていたのですが、その時に心から大切にしたいと思ったことが今を生きることで、「朝起きて今日にワクワクして、夜には良い一日だったと眠れる」そんな1日1日を大切に生きてみたいと語りました。そして実践にうつります。3年が経ち、少しずつではありますが自分が何をしていなくても自分を好きになれるようになりました。
 評価されることが多く、自分でもSNSを通して他者と比較できてしまう現代。何を着ても、誰を好きでも、何を好きでも、なんでもいい。そんなことを私を通して、実感してもらい、毎日がもっと輝くようなきっかけになりたいです。

②自己PR


「世界遺産 小笠原諸島 母島育ち。高校卒業後の進路は世界一周!」
私はくじらとイルカと生活を共にするような、海と生きる島人です。人口450人、同級生は8人という小さなコミュティーで育った子供時代を経て、新しい自分の可能性を見つけたいと思い、高校2年生の時に10ヶ月間オーストラリア南オーストラリア州で高校留学をしました。
高校卒業後の進路は世界一周の旅へ。一般社団法人HAND STAMP ART PROJECTの海外特派員として、3年間かけて27カ国を単独訪問しました。現地では学校や幼稚園、小児病棟などを訪問し、手形アートのワークショップや授業などをさせてもらいながら障害や病気を抱える子供たちや保護者の方々、先生方と交流しました。2021年東京パラリンピック開催期間中には、世界中から集まった手形を使ったアートを東京芸術劇場にて展示されました。人の縁を大切にしていたら27カ国ほとんどの国をホームステイさせていただくことができました。
現在は、高齢者在宅サービスセンターの介助員として働きながら介護福祉士を目指しています。長所とも短所とも捉えることができますが、子供の頃から素直に物事を捉えてしまいます。目の前の人のために私が今できることは何か、瞬時に考え行動できる力は島での生活、海外での生活で培えたと自負しています。

③あなたが最も関心のある社会の問題は何ですか?
その理由もご記載ください。


「ボーダレスな世界へ、多様性のある社会の実現!」
島内では唯一の父子家庭だったため、家事や兄弟の面倒など家事に時間を使うことが多く、周りの友達と異なる家庭環境だったため、なんとなく世の中の少数派という感覚がありました。
「その他大勢と少し違う」というだけで除け者にされる場面に遭遇するたび、心が苦しくなり「自分にできることは何か」ずっと考えてはできることを少しずつ実践してきました。
また、弟が小さな頃から女の子の服装や髪型が好きで、それは家族や仲のいい友達の中では普通だったのに、学校に通い出してから、からかわれることが多くなり、怒りと悲しみが胸を締め付けました。世の中にはいろんな人がいて、その人の後ろにはさまざまな背景があります。お互いを尊敬できる関係性が次々と築くことができたら、もっとたくさんの人が生きやすい世の中になるのでは考えています。そのために、私が世界で吸収してきたコミュニケーション力で多様性を理解できる社会にしたいと思います。

④人に自慢できる特技


「カヌー、おもてなし、誰とでも友達」

・6人乗りアウトリガーカヌーの舵取りができる。
週末は外洋のうねりや風を感じて漕ぎ手と気持ちを合わせながら無人島まで往復12km舵を取っています。その日の天候や漕ぎ手の体力によってカヌーの曲がりやすい方向が変わったりするのでとても難しく、毎週違う課題をこなす感覚が楽しく、無事出発した浜に帰ってこれた瞬間は達成感を感じます。

・おもてなし
私と会ってもらえる時間は、その人がその人らしく、楽しくいてほしいと思っています。
目の前の人がどうしたら心地よく過ごせるかを想像して、話をしたり行動したりするのことが好きです。一緒にいると気持ちがいいと言ってもらえることが多く、それを無意識でやっていたことに最近友人に気が付かせてもらいました。

・子供から高齢者、性別や国籍関係なく、人と仲良くなれる。
仕事柄、高齢者の方と一緒にいる時間が多く、週末は島の子供達のサッカークラブでコーチのボランティアをしています。また、幼少期からいつも家に父の友人が誰かしら泊まりにきていて、さまざまなバックグラウンドの人と話す機会が多かったです。自分が知らない世界の話や、考え方を知ることが好きで、また相手と自分の共通点を見つけることも得意です。

⑤ミスユニバースを知ったきっかけと志望したきっかけ


 10代の頃から続けていた挑戦の数々を終えて自分と向き合う時間ができたコロナ禍で、自分の未知なる可能性、苦手なことなど、自分自身を探究できる機会を探していました。昨年から自分に矢印が向くことになぜか違和感があり、大好きな友人や家族にいくら褒めてもらっても、自分を心から愛せていないことに気が付き、悩んでいました。その時に信頼する方に相談をしたらミスユニバースに挑戦してみてはと提案され、またその提案を同じ時期に3人ほどからされ、今が挑戦する時ではないかと直感的に感じ、志望させていただきました。
 自分の今まで積み重ねてきたことを振り返り、自分の心の奥にある大切な部分を見つめ、未来の自分を見据える、存在そのものを持って自分自身と戦えることが楽しみです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

(2023年2月)