明日がくるなんて当たり前だ。

毎日そう思っている。

毎日生きていると、明日が来るのが当然に思ってしまう。

今日が終われば、当たり前のように明日が来る。明日が終われば、また次の日がやってくる。

いつもと同じ明日。
変わり映えしない明日。
けだるい明日。

カレンダーをめくるみたいに明日がくる。
日記帳に明日の予定を書く。
明日放送される番組を録画する。
明日の天気をチェックする。

めんどくさい学校、だるい仕事、やりたくない家事。なんとなくやり過ごして毎日が終わる。

やりたくないことに時間を使って、時間を無駄にして、やりたいことは明日やればいいやと思う。

そうやってこれまで生きてきたから、きっと明日も同じだと思ってしまう。

つい誰もが、いつもと同じ明日が当たり前にやってくると思いがちだ。

でも、本当は、
明日が来るのって当たり前じゃない。

明日を生きるために、今日を必死に生きている人もいる。

明日も生きたい。残された時間を大切に生きたい。そうやって今日生きるこの日、今の時間を大切にしている人もいる。

でも、そんなふうに考えて生きている人がどれくらいいるだろうか。

行動できている人はどれくらいいるだろうか。

少なくとも私はそんな風に考えられていない。
大切な時間を無駄にして、家族がいるのが当たり前に思ってしまう。

イライラして、悪態をついて、たまに自分を傷つけたりする。

明日がくるのが当たり前だと思っている。

もしかしたら、明日はやって来ないかもしれないのに。
今日が最後の日かもしれないのに。

明日がこないのなら、
今日が最後の日なら、
自分も家族も自分の周りの人も大切にできるはずだ。

今日この日を、時間を、瞬間を、大切に過ごせるかもしれない。

明日が来ることに感謝をする。

元気に過ごせる今を大切にする。

そうやって毎日生きていかなければいけないな、と改めて感じる。

カレンダーの「12」という数字、窓から見える木々の紅葉、乾燥を感じる指先。

確実に季節が変わって、時間が経過していることを感じた今日。

私の今日は、誰かが生きたかった明日かもしれない。

明日が来ることは当たり前じゃない。いつも心に思って生きていこう。