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人生は修行なのか

人間はこの世で修業をするために生まれると聞いたことがある。

宗教とかオカルトとか全然好きじゃないけど、なんとなく、耳に残る話だ。

人間に生まれてこの世で修行をする。生きていくことは辛い。だから、人は生まれるときに悲しくて泣く。

恵まれた人生を歩めれば良いけど、ひどい親から生まれるとか、体に不都合があるとか、生まれた時代が悪いとか、人生は不公平だとよく思う。

現代はとても恵まれていて、衣食住があり、飢えたり殺されたりしないだけ幸せだとも思うけど、

毎日辛い思いをして学校や会社にいったり、辛く悲しいことがたくさんあったり、それで自害する人もいたり、

心に何か抱えていて生きづらい人もたくさんいる。

目に見える部分ではわからない、その人自身にしかわからないこともたくさんあるだろう。

毎朝、満員電車にのる人たちをみてよく思っていた。

彼らはどこに行くのか。暗く、悲しい顔をしてどこに向かっているのか。

家族を養うために、今日食べるご飯代を稼ぐために、生きていくために、毎日辛い思いをして仕事にいく。

SNSではいつもの自分ではない、理想の自分を描く。こうありたい、こういたい、憧れの世界を描く。

悲しい顔をして、満員電車に揺られながら、小さいスマホを大事に手にしてその中の世界を大切に生きる。

現実では、辛く苦しい毎日を過ごす。辛い毎日どころか、悲しい出来事を体験する人だっている。

病気になったり、身内をなくしたり、なにもかもうまくいかない人や生きるのが辛い人もいる。


人生ってなんだろ。

不公平で辛くて悲しくて、生きていくって修行みたいに辛い。


でも、

この辛く悲しい毎日に、小さい幸せがあふれていることも知ってる。

雲一つない青い空、心地よい風、花の甘い匂い。

誰かのぬくもり、猫の鼻息、美味しいご飯、きれいな音楽。

好きなもの、大切な家族、愛する人。目標とか夢。

この辛い毎日の中に、小さな幸せを少しずつ積み重ねてみんな生きてる。

小さな幸せで人は笑顔になる。

幸せをふと感じる瞬間。

その瞬間のために、人生はあるのかもしれない。

だから、人生は修行だけじゃない。

生きていくのはもちろん辛いけど、小さな幸せが感じられる毎日を大切にしなければいけない。

泣いて生まれてきて、今もたまに泣くけれど、人生を終えるときには、やっぱり笑っていたい。

人生の終わり、頭の中に、私が積み上げてきた幸せがたくさん思い浮かびますように。

冷たい真冬の風の中に、ふと日差しの温かさを感じた。

多分幸せってこういうもの。毎日の中にある小さい幸せを大切にして生きていこう。

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