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糊こぼし

昨日お茶のお稽古の時に、先生からお菓子をいただいて帰ってきました。
それがこちら、萬々堂通則さんの「糊こぼし」です。

糊こぼし

早速お家で一服点てていただきました😊

持って帰ってくる間に少し潰れてしまいました💦
抹茶とともに

ちなみに、糊こぼしは奈良 東大寺で行なわれる「お水取り」にちなんだお菓子です。

お水取りとは

関西、特に近畿圏にお住まいの方は、この時期ニュースなどで目にする機会があると思います。
奈良に春の訪れを告げる東大寺二月堂のお水取り。
正式には修二会(しゅにえ)という法会の中の行法だそうです。3月12日の深夜、二月堂前にある井戸から、本尊に供える香水を汲み上げることから「お水取り」と呼ばれます。

行中の3月12日深夜(13日の深夜1時半頃)には、「お水取り」といって、若狭井(わかさい)という井戸から観音さまにお供えする「お香水(おこうずい)」を汲み上げる儀式が行われる。また、この行を勤める練行衆(れんぎょうしゅう)の道明かりとして、夜毎、大きな松明(たいまつ)に火がともされる。このため「修二会」は「お水取り」・「お松明」とも呼ばれるようになった。

東大寺HP

「お水取り」と言われますが、松明に火がともされるこの場面のほうが知られているかも知れません。

東大寺修二会

では、糊こぼしとは何か。

糊こぼしとは

糊こぼし。別名「良弁椿(ろうべんつばき)」は、東大寺の開山堂の庭にある椿のこと。
東大寺の開祖 良弁(ろうべん)の像が開山堂に祀られていることから「良弁椿」と呼ばれています。

そして、お水取りが近付く2月下旬、僧侶たちが良弁椿の造花を作り、お水取りの間、ご本尊を安置する須弥壇の四隅に供えます。
そんな良弁椿の造花を模ったお菓子が、今回いただいた「糊こぼし」です。

奈良の和菓子屋さんでは、お水取りの時期に良弁椿を模ったお菓子が色々販売されています。
例えば、
鶴屋徳満 「開山良弁椿」
中西与三郎 「南無寒椿」
萬勝堂  「修二会の椿」
などなど。
お店によっては取り寄せも可能ですので、気になった方は是非。少しお高いですが、間違いなく美味しいです✨

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