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裏=後ろ?

こんばんは、もこみです。

今日の仕事中の出来事です。
我が家は夫婦でお店を営んでいるのですが、夫から「これを○○の裏に並べといて」との指示。
その指示を受けて、○○の裏側(反対側)に並べた私。
ところが、
「裏って言ったやん」
「だから裏側に置いたけど?」
「は?」
「???」

そこで、そばでやりとりを聞いていたスタッフさんが一言。
「もしかして後ろのことを裏って言わないですか?」
「え、何それ」

裏=後ろ

久しぶりのカルチャーショック

スタッフさんが言うには、この地域では後ろのことをと言うのだとか。
例えば、車の裏というと車の後部座席のことを指すそうです。
車の裏と言われても、正直意味は分かりません。
何とか想像するなら、裏側にあたる車体の下と解釈するでしょう。
他にも、学校で後ろの席へプリントを回す時は、裏に回してと言うそうです。
久しぶりに感じたカルチャーショックでした。

栃木の方言?

調べてみると、後ろを裏というのは栃木県に多く見られる方言とのことでした。
ちなみに、私が住んでいるのは兵庫県です。
栃木、兵庫以外でも、後ろを裏と言う地方はきっとあるのでしょうね。
調べてみるのも面白そうです。
後ろを裏という方、もしいらっしゃったら教えていただけると嬉しいです。

私は結婚を機に、同じ県内ではありますが、少し(といっても車で2時間ほど)離れた今住んでいる地域に引っ越して来ました。
その後10年以上経ちますが、夫が後ろの意味で裏と言っていることを今日初めて知りました。
今まで使うような場面がなかったのか、私が聞き流していたのかは分かりませんが…。
ちなみに、夫は私と喋る時は無意識なのか、私に合わせてくれているのか、ほぼ関西弁なので、意味が分からなくて困ることはほとんどありませんでした。

方言は面白い

このように同じ県内でさえ、地域によって意味するところが違うのですから、方言って面白いですよね。
結婚当初、夫の両親や職場の同僚と話していると、全く意味が分からない言葉があり、頭の中が「?」でいっぱいということが多々ありました。

話し言葉と書き言葉

私は知らない言葉に出合うと、漢字からその意味を推察しようとするので、初めて聞く方言があると、とにかく「どんな字?」と聞きます。
ところがほとんどの場合、答えは「え…ひらがな」とのこと。
確かに方言は話し言葉という面があります。
普段の会話では方言を使っていても、文章を書く時は標準語という方は多いと思います。実際私もそうです。
発音やイントネーションなど、文字では伝わらないということもあるのでしょう。
そのため、どんな字を書くかと聞かれても困ってしまうのだと思います。

方言は文化

方言には、例えば沖縄の言葉のように、既存の言葉とまったく別の言葉もあれば、元々ある言葉を違う意味で使っている場合もあります。
関西弁でも、片付けることをなおす壊れることをつぶれると言いますが、他の地域では通じないという話はよく言われます。
今日の私と夫のやりとりは、客観的に見ると食い違いコントのようですが、知らないと普通に起こり得ることに驚きました。

この狭い島国で、こんなにも多くの方言があるということは、それぞれの地域で生まれた独自の文化が今日まで伝えられてきたということ。
この地域の文化を知るためにも、知らない言葉に出合ったら、やっぱり「どんな字?」と聞いてみようと思います。

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