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「多い」+かった=?

こんばんは、もこみです。
今日は、最近気になっている言葉の話です。

例えば買い物に行って支払いをする時、新札だとお札がくっついて多めに出してしまうことってありませんか。

今日の仕事中にもそんな場面があったのですが、とあるスタッフさんが「一枚多いかったです」と千円札を一枚お客様に返しました。
ん?多いかった?

実は彼女の口からこの言葉を聞くのは初めてではありません。
同じ場面で何度か耳にしていて、ずっと気になっていました。

形容詞+かった

形容詞とは

ご存知の通り「多い」は形容詞です。
形容詞とは、物事の状態や性質が「どのようであるか」を表現する言葉。
終止形が「〜い」で終わる自立語で、活用があります。

形容詞の活用

先に書いたように、形容詞には活用があります。
未然形、連用形、終止形…学生時代に国語の授業で習ったのを何となく覚えていませんか。
「多い」を例にとると、「おお」の部分は語幹なので変化しません
多い、多い時、多かろう、多くない、多くなる、多かった、多ければ…

そうなんです。文法的には「多い」に「かった」をつけると多かったとなります。
私も実際そのように使っています。

方言?

これまで、私の周りでこの「多いかった」を使っていたのは彼女だけだったので、単純に彼女の覚え間違い、使い方の間違いだと思っていたのですが、今日別のスタッフさんがまったく別のシチュエーションで「多いかった」と使うのを聞いたのです。

そうなると、これはこの地域の方言なのかも知れません。
「多いかった」をよく使っているスタッフさんに直接聞いてみたところ、本人はまったく意識していない様子で、家族や周りの人も使っているかは分からないとのこと。
結局、それが方言なのかは、聞いた人数が少なすぎて検証できませんでしたが、機会があればもっと多くの人に聞いてみたいと思います。

ちなみに、文法的に正しくないからと言って、その言葉や使い方を否定するものではありません。
多いかった…なんだかカタコトの日本語みたいで、個人的にはかわいいなぁと思って聞いています。

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