見出し画像

言葉の壁

最近うちのお店に新しいスタッフさんが入ってくれたのですが、彼女は大阪出身。旦那さんの仕事の関係で、こちらに引っ越してきたそうです。
私も結婚を機に引っ越してきたので、言葉の違いの話で盛り上がりました。

言葉の壁

今住んでいる所は関西ではありますが、いわゆる関西弁とは違った独特のイントネーションや言い回しがあります。
私もこちらに来てすぐの頃は、まったく理解できない言葉に戸惑いましたし、いまだにイントネーションの違いには何となく違和感を覚えています。

なつべる?

ひとつ例を挙げると「なつべる」という言葉。
皆さん、意味が分かりますか。
私は初めて聞いた時、まったく分かりませんでした。
私は初めて聞く言葉があると、とりあえず漢字を当てはめて意味を推察しようとするのですが、この場合もうお手上げです。
漢字が思い浮かばないし、第一どこで区切っていいのかも分かりません😅

ちなみに正解は、片付ける、仕舞うという意味だそうです。
正解を知っても、語源は何なのか、なぜそうなったのか、想像もつきません。
使っている本人に聞いても、予想通り「知らない」とのこと。
結局語源は謎のままです。

「普通」と「変」

こちらに来てまだ日が浅い頃、地元の小学生に「このお姉ちゃん、喋り方変!」と言われたことがあります。
私は関西生まれ関西育ちなので、基本関西弁です。
方言の中では、広く知られているほうだと認識していたのですが、子どもにとっては、家族や学校の友達を含め、自分たちの喋っている言葉が「普通」であって、それ以外は「変」だったのでしょう。
子ども相手に大人気ないですが、正直内心ちょっとイラッとしました。笑

“乗り越える”のではなく“歩み寄る”

私は昔から言葉や方言に興味があるので、知らない言葉や使い方に出合うと、あれこれ聞いてしまいます。
「どういう意味?」
「どんな字?」
「語源は?」
「どんな時に使うの?」
もう質問攻めです。

“言葉の壁”という言葉がありますよね。
多くは外国語のことを言うのでしょうが、方言も他の地域の人間にとっては充分“言葉の壁”です。
この場合、壁を乗り越えるとは同じ言葉(方言)を話すことでしょうか。
でも、私も生まれ育った地元の言葉に愛着や誇り(大袈裟ですが。笑)を持っています。
なので、まずは興味を持って歩み寄る(理解しようとする)こと、それだけでもいいのかなと思っています。


新しいスタッフさんは、こちらに来てまだ1、2か月とのこと。
これから言葉に限らず、今までの自分の常識とはまったく違う環境に身を置くことになります。
自分の知っているもの(言葉だけでなく、しきたりや考え方なども含め)と違うからと言って頭から否定するのではなく、「そういうのもあるんだー」と歩み寄ることで、ストレスなく過ごしてほしいなと、同じ経験をした先輩として願うばかりです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?