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美しい日本語を知ること

西暦2022年2月24日(木)
旧暦睦月廿四日
雨水
霞始靆(かすみはじめてたなびく)

季節はまた巡り、雨水の七十二候は『霞始靆(かすみはじめてたなびく)』となりました。

『春霞(はるがすみ)』がたなびいて、遠くの景色がぼんやりとかすんで見える時期となりました。

『霞(かすみ)』は幻想的な光景ですが、視界は悪くなりますので、気をつけないといけません。

『霞(かすみ)』とは、
霧(きり)や靄(もや)、黄砂などの影響で、遠くの景色がかすんで見える状態のことをさします。
文学的な表現として、古くから主に春に使われる言葉として使われてきています。
また、『霞(かすみ)』は昼の呼び名で、夜は『朧(おぼろ)』というのをご存知の方も多いと思います。
朧月夜の『朧(おぼろ)』です。

一方
『霧(きり)』や『靄(もや)』は気象用語です。
ともに大気中の小さな水滴や微粒子により視界が悪くなる現象を言いますが、
水平方向に見える範囲が1キロ未満の状態を『霧(きり)』
それ以上に見える状態を『靄(もや)』と言うそうです。

霞、霧、靄、そして朧。

どれも美しく、幻想的な日本語です。
せっかく日本に生まれたのですから、美しい日本語たちを正しく知って使っていきたいものです。

しっかりと足元を固めて、一歩ずつ歩もうと思う、
かすみはじめてたなびくの始まりの一日となりました。

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