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マクロビアン薬剤師 大きい鹿を思う

マクロビアン薬剤師 大きい鹿を思う

現役薬剤師のみゆきです。
認知症の母が施設に入って8年目に入りました。

調剤薬局での仕事は、扱うものは『薬』

わたしはその『薬』を扱う仕事をしながら、
マクロビオティックの基本である、
身土不二、一物全体、陰陽調和
の3つの東洋の伝統的な考えを基本とした生活を送っています。

本日は
旧暦霜月十ニ日
冬至
麋角解(さわしかのつのおつる)
西暦2020年12月26日

今年もあと片手で数えられる日数を残すばかりとなりました。
今日から5日間が
七十二候の『麋角解』(さわしかつのおつる)

本日が仕事納めの方もいらっしゃるのでは無いでしょうか!?

今年の一年は、新型コロナウイルス感染症の流行で、これまでの生活から
『新しい生活様式』への変革を余儀なくされました。

経験したことのないような日々を過ごしながら、
未来に向けての歩みを進めた一年であったと思います。

『麋角解』(さわしかつのおつる)は、雄のシカの角が取れ落ちる頃を言います。

雄シカの頭には、大きく枝分かれした立派な角が生えています。

そしてその角は、春に生え始めて冬のこの時期に根元から自然に落ちます。

この『麋』という文字は見慣れない漢字ですが、大型のシカの一種、
『ヘラジカ』または『オオジカ』のことを指すといわれています。

野生のシカを見たことはありますか!?

わたくしは、もう15年ほど前になりますが、北海道に旅行中の車道を駆け抜けているシカに遭遇したことがあります。

奈良や宮島のシカも有名ですが、この『麋』は、少し大きさが違うようです。

ヘラジカはユーラシア大陸北部に生息していて、日本には生息していない大きな鹿ですが、
そんな大きなシカに想いを馳せるこの時期。

ポロリと落ちる大シカの角に、冬の厳しさを感じます。

大シカの角が落ちるのを見る機会はまず無いと思いますが、
雪深い山奥の景色が浮かびます。

江戸時代の人はそんな景色に想いを馳せていたのでしょうか。

お正月が、一歩ずつ近づくこの時期に、大自然に想いを馳せながら感謝の心を持って、
今年の最後を迎えたいと思います。


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