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マクロビアン薬剤師 麦踏み

マクロビアン薬剤師 麦踏み

現役薬剤師のみゆきです。
認知症の母が施設に入って8年目に入りました。

調剤薬局での仕事は、扱うものは『薬』

わたしはその『薬』を扱う仕事をしながら、
マクロビオティックの基本である、
身土不二、一物全体、陰陽調和
の3つの東洋の伝統的な考えを基本とした生活を送っています。

本日は
旧暦霜月廿日
冬至
雪下出麦(ゆきわたりてむぎいづる)
西暦2021年1月3日
一粒万倍日
天恩日

官公庁や多くの企業は、お正月三が日は休日となっていて、
1月4日が仕事始めとなるところが多いようです。

調剤薬局を含む医療機関は大きな括りで年中無休ではありますが、
個人的には、ありがたいことに会社員として連休をいただき、
明日から仕事始めです。

明日で、『冬至』の末(最終)候(二十四節気を約5日ごとに分けた七十二候のうち、3つめに訪れるもの)
『雪下出麦』(ゆきわたりてむぎいづる)も終わります。

雪の多い地方では、今は一面の雪景色。

その雪景色の雪の下ではもうすでに麦の目が芽吹いています。
春を待ちこがれ、厳しい寒さの中でじっとこらえているのでしょう。

『麦』(むぎ)とは、
小麦(コムギ)、大麦(オオムギ)、ライ麦(ライムギ)、エン麦(エンバク)などの、
外見がよく似ている、イネ科の穀物の総称です。

小麦や大麦などの、食用にされる品種は基本的に秋に種まきをして、翌年の夏に収穫されています。

この寒空の中、雪の下で『麦』は芽吹いたばかりです。
『麦』は、種まきからひと月程経つと青々とした葉をつけます。

この頃に日本独特の農法『麦踏み』が行われます。

『麦踏み』(むぎふみ)
秋播きの麦類が発芽した後に、足で踏みつける作業のことを言います。

麦踏みは、踏みつけることによって圧をかけ、霜柱による凍霜害を防ぎ、
根の張りをよくし、耐寒性を高める目的で行います。

麦踏みの時期や回数は、気候や土質などの地域によって異なりますが、
晩秋から冬、そして早春にかけて、複数回行われるそうです。

最近は機械で行うことも少なくはないようです。

俳句で『麦踏み』は春の季語。健やかな麦の成長を願う気持ちが込められているようです。

これから寒さはますます厳しくなりまが、その寒さを乗り越えると、
季節は春になって行くのです。


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