Miyuki Sg

1975年生まれ。フリーでwebライターやってます。 好奇心旺盛だけど引きこもりの才能…

Miyuki Sg

1975年生まれ。フリーでwebライターやってます。 好奇心旺盛だけど引きこもりの才能に恵まれすぎています。 「コイツになんかさせてーな」と思ったら声かけてください。わりとフットワーク軽いです。 編集・ライター養成講座第46期卒業:卒業制作で優秀賞を受賞しました!

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  • 46期マガジン

    • 82本

    宣伝会議 編集ライター養成講座46期の有志メンバーによるマガジンです。 【出題中のお題】 A. 好きな色について B. これって私だけ? C.フリーテーマ 上記3つから1つ選んで投稿。

最近の記事

流れよわが涙、と私は言った

わりと最近、失恋した。 我ながら、一世一代の大失恋だったと思う。 この年になって、まだこれだけ心が動くのかと、こんなにも泣けるものなのかと驚いたものだ。 感傷にひたりきってポエムでも吟じようかとも思ったが、久しぶりに「泣く機会」に恵まれたことだし、以前から気になっていたことについて考えてみることにした。 それは「人はなぜ、雨の中で泣くのか」ということだ。 なんてちょっと響きがいい感じで言ってみたが、実際には、フィクションの世界以外で雨の中で泣く人を私は見かけた記憶が

    • 夢と魔法の王国のイケオジ

      「店員さん」と言ってしまうと語弊がある気がしなくもないが、夢と魔法の王国のキャストに関しては、ホスピタリティにあふれた、イカした逸話に事欠かないように思う。 私が過去に「イカしてると思った店員さん」もまた、夢と魔法の王国のキャストだった。 以前、3歳になる姪の誕生日祝いに、母や私も交えて大人数でディズニーランドへ遊びに行った。 途中、休憩しようと入ったのは、スプラッシュマウンテンを望むグランマ・サラのキッチン。クリッターカントリーで1番料理上手なジャコウネズミが腕をふる

      • はてどなく尽きることないかけがえのないもの

        「買って返せばいいんでしょ!」 そういうことじゃないんだよ、母よ。いや、それでもいいっちゃいいんだけど。 世の中、大抵のものはお金で買えるし、買えば事足りることも多いと思っている。 フィクションのなかで「愛は金では買えない」とどこぞの誰かが真っ直ぐな瞳で言い放つシーンがあるが、そんなもん人によるだろうし、考え方次第で投げ売りされる愛もあるだろう。 なんて斜に構えたことを言っている私が、金なんぞでは到底どうにもならない「かけがえのないもの」について考えてみたというのが今

        • 洋裁店のおばちゃんに呪われていたことに気付いた話

          年末から年始にかけて、私はしまむらのハッピーバッグと福袋の購入に奔走していた。 焦ってサイズ違いをつかんでしまっては意味がない。何度も何度もオンラインショップの商品ページで、主にウエストを確認した。メジャーでウエストを測ったりもした。 こんなふうに、自分自身の体のサイズや体型に意識を向けるとき、私には決まって思い出す言葉がある。 そしてこのたびようやく気付いた。私は呪われていたのだと。 小学生のころ、自分はけっこう可愛いと思っていた。 可愛いとか美人の基準はよくわか

        流れよわが涙、と私は言った

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          「挑戦と成長」-フリーランスライターの2023年の軌跡と2024年への展望

          学びと自己反省を糧に、新たな一歩を踏み出すはじめに フリーランスとしてのライター生活を送る中で、2023年は特別な一年でした。その年、私は宣伝会議の編集・ライター養成講座に参加し、新たな技術を身につけ、ライターとしての視野を広げました。 宣伝会議の講座での学び この講座では、山田ズーニー氏のワークショップが特に印象深いものでした。彼女の指導のもと、深い情報の掘り下げと心を揺さぶる文章の書き方を学び、ビジネスライクな文章にも伝えたい思いをのせる感覚を習得したことは大きな成

          「挑戦と成長」-フリーランスライターの2023年の軌跡と2024年への展望

          ツボにハマったハンバーグ

          「掘ってみ。いいから掘ってみって」 私は、友人の前にずいっとツボを差し出した。 「めっちゃ面白いから!」 今年の6月、やけによく晴れた暑い日のこと。 ドライブがてら遠出をした私と友人は、少し遅い昼食をとろうと店を探していた。2人とも土地勘のない場所でグーグルマップを頼りに見つけたのが「のうえんカフェ」だ。 まるで避暑地を訪れたかと思うような、木の温もりあふれるお店の佇まいに、思わぬ宝物を発見したような気分になる。店先に大きく影を投げるツリーハウスも、夏空とマッチしていい雰

          ツボにハマったハンバーグ

          よかろう、ならば困難さえも楽しもう!

          「今日は月見バーガーを食べます!楽しみにしてたんです!」 弾むような私の宣言を聞いて、すぐ横を歩いていた人物は一瞬「何言ってんだコイツ」という表情をしかけたが、すぐに柔和な笑みを浮かべた。 「そうですね、それがいいと思います」 相手がけげんな顔をしかけたのも当たり前だ。彼は弁護士であり、私たちが歩いていたのは1年近くにもおよぶ離婚調停からの帰り道だったのだから。こちらが有利に進めてはいたものの、相手の攻撃的な態度にうんざりしていた頃だった。 日頃、私が私を「ダメな奴だ

          よかろう、ならば困難さえも楽しもう!

          ママとおいもが大好きなミニチュアダックスのコタルが虹の橋を見つけたお話(悲しいお話ではありません)

          コタルは、毛色はチョコタン、ロングヘアでハンサムなオスのミニチュアダックスです。毎日パソコンに向かってお仕事をするママのお膝でお昼寝しながら、幸せに過ごしています。 コタルはママが大好き。もちろん、ママもコタルが大好きに決まっています。 だってママのGoogleフォトにある写真3000枚のうち、900枚はコタルの写真なんですから! ときどきママは、コタルにお話をしてくれます。 シンとした冬の夜や、オレンジ色をした夏の夕暮れどきに、いとおしそうにコタルをなでながら、ある物語

          ママとおいもが大好きなミニチュアダックスのコタルが虹の橋を見つけたお話(悲しいお話ではありません)

          夏の思い出:8月某日、成田線我孫子支線にて

          「今日も暑いねぇ」 不意に顔の真横で声がして、いい気持ちでうとうとしていた私の両肩が小さく跳ねた。 もう20年以上前の8月某日。帰省のために我孫子から成田へ向かう電車に乗っていた私に、突然話しかけてきたのは「担ぎ屋」のお婆ちゃんだった。自身の背丈ほどもあろうかという大きな荷物と並んで座り、ニコニコと人懐っこい笑顔を浮かべている。 ここでいう「担ぎ屋」とは、千葉県や茨城県など東京近郊から野菜を担いで電車に乗り、都心へ運んで売り歩く行商人を指す。私が最も電車を利用していた高校

          夏の思い出:8月某日、成田線我孫子支線にて

          死んでみたら、生きたいと思った

          死にたかった私がこの世とあの世の境目で感じた本当の気持ち 大阪に、生きながらにして死を体験できる店がある……と聞いたら、あなたはどのような店を想像するだろうか。 その店の名は、逆転変身専門店「シタイラボ」。2019年7月、東大阪にオープンした知る人ぞ知る謎の店だ。 シタイラボとは、どんな体験ができる店なのか。筆者が実際に体験した内容をレポートする。 シタイラボとは 逆転変身専門店「シタイラボ」は、フォトグラファーである新レイヤ(あらたれいや)さんが立ち上げた「死と死体の

          死んでみたら、生きたいと思った

          もしかして:インパクトあるけど爪痕を残せないタイプ

          Miyukiの爆短プロフィール 千葉県出身・在住のwebライター。バツ2。好きなお酒は「ほろよい」。 高校のクラスメイトに室伏広治がいた。 2回目の離婚の原因は「夫が地下アイドルにガチ恋」したから。 高卒で上京し舞台女優を目指すものの、研究生のまま所属劇団を退団。社会人演劇サークルを立ち上げ好き放題したあとで結婚を機にこれも脱退。以降人生の大航海時代をぷらぷら生きて今日に至る。 【経験した職種】 ・飲食店 ・選挙カーのウグイス嬢 ・コンビニ ・倉庫 ・キャバクラ ・怪しい

          もしかして:インパクトあるけど爪痕を残せないタイプ

          実は自分noteユーザーだった

          知らなかった。いつ登録したんだろ。 「私noteアカウント持ってないので……エヘヘ」ってけっこういろんなところで言っちゃったよ。 まぁどのみちそろそろ手を出そうかなって思ってたからいいんだけど。 いまさら「エヘヘ」って言っちゃった人とnoteでつながるのちょっと恥ずかしいわ……。 とりまこちらでは気が向いたときになんか書いていこうかな。 明日から本気出すから、今日はこのへんで。 届いたどこかの誰かへ。またですよー。

          実は自分noteユーザーだった