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なんでもない一歩

先日、いつものようにキャノピーで
家に帰る途中にある
岩田屋さんの前を通ると
見たことのある顔が2つ。

はりやにもよく来てくれてた
ご夫婦が立ち飲みしていた。
奥さまの方は
私の料理教室にも参加してくれてた。
私の家の近所なもんで
たまに「飲みませんか〜?」と
声を掛けてくれていたけど
なかなかタイミングが合わず
それは実現されていなかった。
ならば一杯は今がチャンスか。

バイクを家に置くと
携帯だけ持って岩田屋さんへ行く。

ドアを開けて
「まだ飲む?」
と声を掛ける。
こんばんは、が照れ臭い。

すると実は次に行こうかと思ってたんです、との事。
いいじゃん、ここで一杯付き合ってよ、と言うと
じゃあ、とご夫婦で一杯追加。
私は生ビールを頼もうとしたら
なんと携帯の中には300円しかなかった。
ご夫婦は、いいですよ、30円だしますよ
と言ってくれたが
誘っておいてこの様はみっともない。
後で絶対返すことを約束して
30円奢ってもらう事に。

なんやかんや呑んでいたら
次、一緒に行きましょうよと誘われ
それこそ手持ちがないのと
子どもの夕飯を用意してこなかったので
一瞬断ろうかと思ったが
飲みに行きましょうと誘われて
断るってなかなか出来ないよね。
それに30円の借りもあるし。
よっしゃ、行くかと一旦家に戻り
(岩田屋さんから歩いて30秒)
息子のご飯をセットして
お財布をつかみダッシュする。

次の酒場へフラフラ3人で歩く。
夜風は素晴らしく気持ちがいい。
次の酒場まで歩いて5〜6分。
古いドアを開けると
父が営んでいた頃のはりやに似ている店内に
若かりし頃は美女だったんだじゃないかと思われる
お母さんがにこやかにいらっしゃいと言ってくれる。

もうこれでグッとくる。

豚バラキャベツ
イカ明太
後は忘れたけど
最後に焼きそばを戴く。
一瞬薄いかと思いきや
なかなか効く酎ハイを2杯。

仲良し

そうだ、家の近所のカレー屋さんに
カレーも頼んでいたんだと言う事で
そこからカレー屋に流れる。
3人でまたフラフラ5〜6分。

カレー屋のゴーちゃんは天才。
3人の共通認識。
カレーを食べながら
私はさすがにソフトドリンク。
ご夫婦はワインを呑む。
ゴーちゃんは近々京島に移転の情報に
私は喜びご夫婦は残念がったりしたが
もうこの時点で何を話したかよく分からない。
だけど、とても良い夜だった。

子育て全盛期には
考えられない自由さ。
なんでもない一歩。
こんな日が来るとは
想像もしてなかったけど
一生懸命生きていればこその
ありがたみを感じるね。

飲みませんかと誘われて
いいね!と動けること。
今の自分には
最高のご褒美だと思った。

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