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時には夢を語ろう

"I have a dream."

その言葉には新鮮な響きがあった。

昨夜、ユダヤ教の勉強会で
ある女性の口から出た言葉だった。

60歳前後だと思われる彼女は、
最近、イギリスの大学院を卒業したという。

同世代の女性の活躍に
私はとても興味を持った。

彼女は、
ラビ (ユダヤ人コミュニティの指導者)の
奥様であり、
私は毎週、
彼女からユダヤ教の哲学を学んでいる。

彼女はイギリスの大学院の授業を
オンラインで受け、
教育学専攻で、最近卒業したという。

普段、寡黙な彼女に、
それ以上の質問はしなかったが、
「私には夢があるの」と饒舌に語り始めた。

「セントルイスのユダヤ人の子供達の為に
道徳や倫理に基づいた学校を作りたいの。
今の学校教育は、知識偏重で、
このままだではいけないと思うの。
学校を作るには、まず学士号が必要だから」


夢を語る時、
人はどうしてこんなに魅力的なのだろう?


目標を持つ人は多いが
夢を持ち、
堂々と語れる人は少ない。


資格試験に合格したい、
年収を3倍にしたい、
店を数件持ちたい、
本を数冊出版したい、


これらは、
自分が到達したい目標であり、
夢とは言えない。


夢が叶う、とは
自分が目標を達成する事で
人が幸せになり、
世界が少しだけ良くなる、
という事だと思う。


目標は夢を叶えるための指針であり
目標を明確にしないと
毎日の行動が曖昧になってしまう。


だから具体的な目標を持ち、
ゴールに向かってコツコツと行動するのは
重要で素晴らしい。


それに対して、夢は、ワクワクするけれど、
現実化できるか分からない。

夢は、過去の実績よりも
自分の本質的な欲求に基づく。


夢はには、
人を引き付け、感動させる力がある。
地域を変え、
地球がほんの少し良くなる
可能性を秘めている。


行動して継続する事が
目標達成の第一条件だから、
私達は、
達成できる毎日の目標を、重要視する。


しかし、時には
心と魂から湧き出る想いに
耳を傾けてみたい。


現実的で、無いかもしれない。
叶うかどうかの保証も無い。

そんな、自分の夢に真剣に向かい合い、
心の底から、叶えたいと思う時、
不思議な力が動き出す。


会いたいと思っていた人に出会い、
欲しいと思っていた物が手に入る。


世界は、実は、
夢を叶えたい人に、好意的なのかもしれない。


多くの人は、
忙しく毎日の目標に向かって
コツコツと行動している。


今日は、
何の為に、毎日努力しているのか?
魂から湧き上がる夢は、何であったか?
じっくり考えてみようと思う。






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