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奇跡の5日間

2022年12月31日。
SexyZoneのマリウス葉がジャニーズを退社、SexyZoneを卒業した。
2010年11月1日に入所して2011年11月16日、わずか1年と15日、弱冠11歳でデビューを果たしたマリウス葉。
2020年12月に体調不良による活動休止を発表してから約2年が経過した2022年12月27日に退社と卒業を発表した。

SexyZoneというグループに出会ったのは11年前、デビュー発表からその存在は知っていた。
センターに佐藤勝利というジャニーさんのスペオキを置き、そのサイドを「ふまけん」と呼ばれる当時のジュニアを引っ張る中島健人と菊池風磨が固め、松島聡とマリウス葉というジャニーズ入所間もない2人がいる、非常に若いグループだった。
今よりもデビューする年齢は若かったとはいえ、マリウス葉の11歳でのデビューは衝撃的な年齢だった。

平均年齢14.4歳でデビューしたSexyZoneは、最年少記録を数々塗り替えていくも、その後ふまけん氷河期や3人体制と弟ユニットとのSexy Family期、松島聡活動休止期、マリウス葉活動休止期と数々の壁をどうにか乗り越えながら歩んできた。
とはいえ、私がSexyZone沼にハマったのは割と最近のことなので、昔のことに言及することはやめておきたい。
当時をリアルタイムで追っかけていないのに、当時のことをとやかく言いたくない。


今回、マリウス葉がファンに向けて最初に発したメッセージは、これまで私が知っているジャニーズ退社のお知らせやグループ脱退のメッセージと大きく異なっていたように感じる。

何より異なっていると感じたのは、ファンにとってもメンバーにとっても悲しい報告のはずなのに、そこに希望があったことだ。
ジャニーズはデビューしたグループに新メンバーが加入することはない。
ジュニアのユニットはメンバーが入れ替わることがあるが、デビューしたグループのメンバー変動は脱退のみ。

マリウス葉の「脱退」であれば、悲しいだけのものだったと思う。

でも、今回彼らが使った言葉は、マリウス葉の「卒業」。

マリウスは脱退したのではなく、卒業したのだ。
11年間育った場所を離れ、新たな世界に飛び出していった。
彼が進む道がどんなものだろうと、一生懸命な努力家の彼のことだから、どこででも輝いているだろう。
そしてその背中を温かい目で見守り誰よりも彼を応援しどんな時も守ってくれる頼れる4人のお兄ちゃんたちがいる、そんな心強さを彼が一番理解していると思う。

メンバーが1人減ることはグループへのダメージも大きい。
この5人が好きだから、マリウスが好きだから、そんなファンもたくさんいる。
グループのことだけを思えば誰かが辞めることはなんとしても避けたいことだろう。
そんなことはきっと本人たちが一番わかっている。
それでもマリウスを送り出す決意をしたことが何よりも私は誇らしく感じた。

そしてマリウスを送り出すための5日間。
アイドル史に残すべき送り出し方だったと思う。
笑顔で終わる報告動画、希望を感じさせる言葉の数々。
最高に楽しげな笑顔を見せる卒業旅行、記憶を共有できたInstagram。
突然のインスタライブに惑わされ、素のセクシーたちが笑ってた。
ドームは4人ではなくマリウスの姿があり、5pecial Liveでは悲願のドームのステージに5人で立った。

そして、ようやく5人で立つことができたカウントダウンライブ。
デビューしたグループを中心にジャニーズファミリーで作り上げる年末の風物詩、ジャニーズカウントダウンライブ。
SexyZoneはその若さからずっとメンバーが揃うことがなかった。
最後の最後に、やっと5人で揃うことができた。
ライブで歌った「RUN」は言葉では表せないくらいのたくさんの想いと愛が詰まっていた。
菊池風磨が手を開いていくシーンは一生忘れない。


そんなSexyZoneとマリウス葉の卒業は、奇跡の5日間として今後も語り継がれていくであろう日々として、2022年を締め括った。
これから道は違えど、ずっとSexyZoneは5人だとはっきりと伝えてくれたセクシーたちの言葉を信じて応援していきたい。

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