明治、ジョンレノン、風立ちぬ、時代を語る軽井沢「万平ホテル」
4月半ばの軽井沢旅行。
大阪、東京共に、とても暑い日が続いている週だったので、余計に軽井沢の涼しい風が心地良かったな~♪
グランドエクシブ軽井沢と万平ホテルと2泊3日の旅。
群馬県安中市の鉄道遺産『めがね橋(碓氷第三橋梁)』にも立ち寄りました。
⭐旅籠からホテルへの文明開化
万平ホテルは日本3大クラシックホテルの1つ。
そして日本クラシックホテルの会に加盟する9つのホテルの1つ!
1894年(明治27年)創業、128年の歴史を随所に感じました。
日本3大クラシックホテル
🔷万平ホテル
🔷富士屋ホテル
🔷日光金谷ホテル
全身となるのは、江戸時代後期に、佐藤万右衛門が創業した旅籠「亀屋」。
そもそも軽井沢はイギリスの気候と似ているそうで、外国人が日本の避暑地として訪れていたといいます。
その後、主人であった佐藤万平氏が外国人の生活習慣や接客を学び、「亀谷ホテル」としてオープン。
さらに、昭和の時代になると、外国人が発言しやすいよう「MAMPEIホテル」に改名し、シャトー風の外観を持った西洋建築のホテルを新築。
お~、シャトー風ね。
1936年(昭和11年)には、西洋建築の本館が解体され、現在の本館アルプス館が完成。
スイスやドイツの山荘などに見られる、ハーフティンバー風の外観となったそうです。
あ~、ハーフティンバー風ね。
ってなんだ?
ハーフティンバー風が分からなくて調べると、確かに、
「軽井沢のペンションと言えば!」
の白い壁に格子のような枠組みのデザイン!
ホテル内に、歴史を物語るパネルが展示されていました。
そしてこちらがハーフティンバー風のアルプス館!
美しい!
⭐ジョンレノン直伝のロイヤルミルクティー
万平ホテルを調べたら必ず同時に出て来る情報がジョンレノン!
1979年に亡くなられる前の年までの1970年代、奥様のオノ・ヨーコさんと幼い息子さんも一緒に、家族で避暑の定宿として何度も訪れたそうです。
特に1階のカフェテラスの「ロイヤルミルクティー」は、ジョンレノン直伝だというんです!!!
ジョンレノンがロイヤルミルクティーをオーダーしたその当時、カフェのメニューにはそんなハイカラなものはなし。
そこで作り方を伝授し、お気に入りのアップルパイと共に堪能していたといいます。
実は私は以前、一度万平ホテルのカフェだけ訪れたことがあったのですが、事前にろくに調べなかったので、アップルパイは食べたものの、肝心の「ロイヤルミルクティー」を頼まず、ホットコーヒーを飲んでしまったんです。
そして、その後知ったジョンレノンの話。
思わず自分で突っ込む!
「なんでコーヒーやねん!」
そして今回はもっちろん、ロイヤルミルクティーを頂きました♪
ランチでお腹いっぱいだったので、友人達が頼んだアップルパイ、シフォンケーキと共に激写!
⭐ジブリ映画「風立ちぬ」の聖地
万平ホテルは、映画「風立ちぬ」に出てくる草軽ホテルのモデルになったと言われています。
「風立ちぬ」は、ゼロ戦を設計した堀越二郎さんをモデルにしたアニメで、私がジブリ映画で一番好きな映画。
フロント横の階段は、まさに堀越二郎さんが菜穂子さんにプロポーズするシーンに似てるような気がしました。
メインダイニングルームの美しいステンドグラスには、江戸期と昭和初期の軽井沢の様子が描かれていました。
国産牛フィレ肉のグリエ、美味しかったな♪
さらに、館内に展示してあったJR東日本の「大人の休日倶楽部」のCMのパネル。
おおお!
吉永小百合さんがいるお部屋、まさに泊まったお部屋と同じだ〜♪
感激!
ちなみに、クラシックホテルの多くが、時代に翻弄された同じ歴史を持っています。
万平ホテルも、1943年(昭和18年)太平洋戦争期、軽井沢が外国人の強制疎開地に指定され、開戦当時日本と交戦状態になかったソ連とトルコの大使館が万平ホテルに疎開。
終戦後には、アメリカ陸軍によって接収され、全館営業停止、連合国軍将校向け宿泊基地に。
戦後7年経った1952年、アメリカ陸軍による接収が解除され通常営業を再開したのです。
⭐絶景の鉄道遺産で廃線ウォーク
軽井沢からちょっと足を伸ばして、群馬県安中市の鉄道遺産
『めがね橋(碓氷第三橋梁)』
へ行きました。
日本最大のレンガ造りの橋。
おおお!
すごい存在感!
この地は当時の国鉄で最も急こう配だった場所で、元々は馬車鉄道として開通。
明治半ば、その碓氷の山を越えるために、ドイツのアプト式鉄道を採用して作られ運行、昭和38年、104年間の歴史に幕を閉じたそうです。
近付くと、ど迫力!
美しいレンガ作りのアーチ橋の横にある階段を上がっていくと、【アプトの道】の第六号トンネル!
中は通り抜け出来るようでした。
第2橋梁から第6橋梁までが残っていて、道中にもいくつか見れました。
⭐グランドエクシブ軽井沢
クラシックな万平ホテルと対照的に、もう1泊は、まるで美術館のようなホテル、グランドエクシブ軽井沢「ムセオ」。
ムセオとはスペイン語でまさに「美術館」。
エクシブ、グランドエクシブに続き、「ムセオ」と「パセオ」という、全室スーパースイートの棟が出来たんです。
16室のみの落ち着いた空間で、お部屋も和モダンで広々。
浅間山の山頂にはまだ雪が残っていて、ホテル内も軽井沢らしい白樺が。
ディナーコースもビューティフォー!
北陸新幹線のグランクラスで快適に帰りました。
9大クラシックホテルコンプリートまであと5つ!
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