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Global Business Trend vol.3 |ビデオ会議の行方

先日、テスラCEOのイーロン・マスクと、アーティストGrimesの間に子どもが生まれた。Grimesはアバンギャルドな雰囲気と、独特な世界観で2010年の始めから徐々にメインストリームで人気になった歌手である。私も2012年に発表されたアルバム「Visions」は好きでかなり聞いていた。そんなGrimesとテスラCEOのイーロン・マスクが一緒になるなんて、予想もしなかったが、2人ともAIオタクで、Twitterで意気投合して交際が発展したらしい。子どもの名前もAIに因んだかなりのキラキラネームで話題になっている。日本でも最近、親につけられた名前が嫌で、18になってすぐに改名を申し出た子どもがいた。

話が逸れてしまったが、そんなおめでたなイーロン・マスクが昨日、将来「テスラ車両にビデオ会議機能が『間違いなく』導入される」とTwitterで発言した。2020年に入って需要が増した電話会議ツールだが、外出自粛期間後もより活用されていくようになり、新しい形でどんどん進化していきそうだ。ここ最近、大手zoomやskype以外の電話会議ツールで注目を浴びているサービスは、下記の通り。

Messenger Rooms 

Facebookが運用するMessenger Rooms。一度に50人の参加を可能にし、現在はFacebook messengerと連動しているが、今後はInstagramやWhatsappでも機能を連携できるようになる。360度対応するAR背景なども発表しており、オンラインでの対面をより楽しくパーソナライズさせてくれそう。

House Party

1ヶ月で5000万人の新規ユーザーを獲得。UIもポップで楽しい。本当のハウスパーティーのように、誰が到着したかがポップアップでわかるようになっている。また、自分がオンラインになったことを知らせたくない場合は"sneak into the house"(こっそり入る)という機能が選択できたり、特定の人にだけオンラインだということを知らせたい場合は、"Ghost"という機能が選択できる。"Ghosting"はソーシャルメディアでよく使われる言葉で、相手との連絡を一方的に断ってしまい、呼びかけにも一切応じなくなること(恋愛のケースが多い・・・he ghosted me!という感じで使う笑)を意味する。また、各ユーザーベースで設定を変えることもできる。「今っぽい」言葉の使い方やUI、カスタマイズのしやすさから、若い層に人気がある。

今後ビデオ会議は主流に?

コロナ疲れに続き、「ビデオ会議疲れ」の懸念をする声もある。一方で、アメリカでは検察官もが尋問にビデオ会議を使うようになっており、対面での会議よりビデオ会議が主流になる日は、そう遠くないのかもしれない。

個人的には、今回世界中が「外出自粛」を迫られる中で、ビジネスがビデオ会議導入に向けて一気に動いたのはポジティブなことだと思う。ずっと家にいると退屈してしまうし、通勤時間やオフィスで同僚と交流することが気分のリフレッシュになっていたことに改めて気づかされたが、ビデオ会議の方がミーティングは要点を伝えてすぐに終わるし、効率化にはつながるのではないか。ビデオ会議を家ですることにより、エクササイズの時間や、ペットを散歩に連れていく時間など、自由に使える隙間時間が増えたことで、QOLが上がったと感じる人もいるかもしれない(日本のように外出規制がかかってない国での場合のみだが)。また、普段あまり電話をしないような知り合いや、友人とも気軽に話しができる機会が増え、ビデオ会議を設定するハードルがかなり低くなった。

ここで挙げたようなサービスが、ビデオ会議をよりフランクで、もっとカジュアルな物にしていくのではないか。


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