【シロクマ文芸部】始まりは信号待ちの交差点🚙エッセイ
始まりは信号待ちの交差点だった。大きな交差点の先頭で信号待ちをしていたあの日、私は出会ってしまったのだ。あの黒くて小さくてカッコいいヤツに。
信号待ちをしていた私の目の前を横切っていった1台の車に私は目が釘付けになった。
その車は、黒くて軽より少し大きい位で、天井がガラスになっており、なによりリアが途中で切れていた。パッと見た感じはグランドシビックなのに、リアが短いその車に私は一目惚れをしてしまった。
「え?何あれ?シビック?カッコいい」
その車が気になるあまり、帰り