見出し画像

ドキドキしている新入社員のあなたへ②

こんばんは。
この春新社会人になる方へのメッセージ、昨日の続き「2. 社会人や企業に正解はない」を書いていきます。

1. どこに行くかではなく、そこで何をするかが大事
2. 社会人や企業に正解はない
3. 相手の目線や心境をイメージしよう

2. 社会人や企業に正解はない

学生時代、評価の軸となる試験には絶対的な正解があり、授業は基本的に教授が行うものを受ける立場でした。
では社会人になるとどう変わるのか。ご存じの通り社会人は上司や会社の指示に従って業務を行います。しかしその道筋は1通りではありません。

たとえ話をしましょう。新入社員のAさんが上司にコピーを頼まれた書類を見ると「この漢字、誤字じゃないかな?」と確信はないけど気づいたとします。
そこでAさんは「でもコピーしろって言われたしいいか」とそのままコピーしても、ただ指示に従っただけで非はありません。
しかし、もしそこで「すみません、念のため確認ですがこの表記はこのままでよろしいでしょうか」と上司に確認すると「ああ誤字だねすぐ直すよ。気づいてくれてありがとう」と言われ、このあと発生するはずだったコピーのやり直しが未然に防げるわけです。

要するに言いたいことは「時に言われたことだけでなく、やったほうがいいのではないかと自発的に思ったことや気づいたことは行動に移すべき」ということです。これをやれば正解!というものが時と場合によって変わる、あるいは、無い。それが社会です。
ただし注意が必要で、自分の考えを勝手に実施してしまうと……後ほど「実はやらなくてよかった」ことだと判明して迷惑をかけたり叱られることになります。だから新入社員は特に、自分で判断せずにまずは報告・相談・相談することが大切です。先ほどのAさんもまずは相談してましたよね。

とはいえ、このように自ら考え動けるようになるには一定の経験値が必要ですので焦らなくて大丈夫。覚えておいてほしいのは、正解がないからこそ色んな経験をして自分の経験値をあげてレベルアップしていくしかないってことです。

ここでいう色んな経験とは、私は規模の小さな「失敗体験」だと思います。新入社員はみんな失敗することを過度に怖がっているものです。当たり前ですよね、社会人は責任が伴うし、叱られるだろうし。でも、規模の大小はありますが社会人というのは毎日たくさんの失敗を繰り返しているものなんです。
例えば、何か仕事をしたとき「さっきのデータはこのツールを使えばもっと早く完成できたな」「あのお客さんにこの情報も伝えれば購入してくれたかな」など、自分の結果をふと振り返る瞬間があると思うのですが、これも小さな失敗だと捉えることができませんか?

失敗とはネガティブな言葉ですが、ポジティブに言い換えると「経験を経て改善できるポイントを見つけること」なのです。人は大きな失敗をしたら反省や後悔をしますよね。そこまで大きなものでなくても、小さな失敗から次に活かせる人は、ほんの少しずつでも着実に改善・成長していけます。
よくPDCAサイクルといった言葉を耳にするかもしれませんが、これはそんなに堅苦しいものではなく、意識次第で毎日できることなのです。

新入社員の中には、自分の能力に対しネガティブで「自分はなんてダメな人間なんだろう」と落ち込んでしまう人もいますが、決してそれは短所ではないと伝えたいです。現状に満足せず、些細な作業でも「ああすればよかった」と思える人は無意識に一つ階段を上っているからです。自分では自覚できないくらい小さな段差かもしれないけど確実にです。だから、その失敗の規模が少し大きくなったとしても過度に落ち込む必要はないんです。

私のダントツの失敗談は、わずか1か月の間で勤務中に車の事故を3回起こしたことです。その時の落ち込みといったらもう……皆さん想像に容易いでしょう。当時は反省と後悔で押しつぶされそうになりましたが、今ではこの失敗から身をもって得た学び「安全運転第一」という改善をして今日も車を使って生きています。
皆さんも入社したら、ぜひ先輩社員に今までの失敗体験を聞いてみてください。きっと驚くような経験をしていますよ。

新入社員によく送られる「失敗を恐れず、様々なことにチャレンジしてほしい」という言葉は、きっとそういう自分自身の失敗経験も踏まえたうえでのエールなんだと思います。

-------------------------------------------------------------
本日は以上です!
読んでくれてありがとうございました。
明日は最後「3. 相手の目線や心境をイメージしよう」を投稿します。
今日も一日おつかれさまでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?