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Wether Report. 8:30(1979)

ついにアルバムレビュー300回目を迎えました。(一枚を複数に分けたり訳あって消したり下書きに戻しているものもあるのでジャストではないですが)自己満足の薄い内容ですが読んでくれる方、いいねしている方本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

ウェザーリポートの8:30は1978年から79年のツアーの録音とD面にスタジオで収録した新曲を入れた構成です。(そういえばアースのGratuadeやマーヴィンのライブアットパラディアムもD面がスタジオでの新曲でしたね。収録時間の都合でしょうか?)収録曲のほとんどがブラックマーケット、ヘヴィウェザー、ミスターゴーンからの選曲です。

メンバー
ジョーザヴィヌル:シンセサイザー、エレピ
ウェインショーター:テナー、ソプラノサックス、パーカッション
ジャコパストリアス:ベース、パーカッションとドラム(8:30とブラックマーケット)
ピーターアースキン:ドラム
エリックザヴィヌル:パーカッション(ブラウンストリート)

Black Market
同名のアルバムより。オリジナルよりもファンキーなジャコのベースがとてもかっこいいです。途中オリジナルにはないドラムソロ(歓声がすごい)やサックスソロ(4ビートっぽいリズムになるのでかなりジャズっぽい)が入ります。最後はオリジナル通り砲弾?のSEが入ります。

Scarlet woman
ロケットのSEからスタート。(ライブらしい演出です)ミステリアスながらもファンキーな一曲です。アドリブパートはロックっぽい展開あり、シンセソロありとこの時期のウェザーリポートらしいです。

Teen town
ヘヴィウェザーより。イントロのファンキーかつテクニカルなベースとタイトなドラムが本当にかっこいいです。途中エレベとシンセベースの両方を重ねているのが印象的です。後半はシンセの轟音で終わります。

A remark of you made
これもヘヴィウェザーより。オリジナルではイントロのシンセがちょっとチープで浮いている感じでしたがここではアコースティックピアノになっていて自然な感じです。ほとんどの曲はスタジオ版と良さが変わらないか変わっても僅差ですがこれに関しては圧倒的にこっちの方がいいです。

Slang
ジャコのベースソロ。ディレイを使いつつジミヘンのThird stone from the sun、自身のPortrait of Tracyをギターのような音で演奏しています。

In a silent way
ジョーがマイルスに提供した曲で自信のソロアルバムでも演奏しています。あまり派手なアレンジはせずオリジナルの牧歌的かつ神秘的なサウンドのまま演奏しています。

Birdland
ヘヴィウェザー収録のウェザーリポート最大のヒット曲です。短いソロを入れる以外はあまりアレンジをいじらずアルバムに忠実な演奏です。

Thanks for memory
ウェインのテナーサックスのソロです。短いのが残念です。

Badia / Boogie woogie waltz
前者はテイルスピニン(幻想夜話)、後者はスウィートナイターより。エキゾチックでミステリアスなBadiaとオリジナルよりもテンポを上げたBoogie woogie waltz。(かなり好きな曲なのに数フレーズ演奏して終わりなのは残念)どちらも16ビートなファンキーなリズムがかっこいい曲です。最後はバーバリーコーストの鉄道の走行音のSEで終わりです。

ジョーいわくBoogie woogie waltzは短期間だけ在籍したグレッグエリコがいた時の演奏が最高だったらしいです。この時の音源は残っていないようですが一度でいいのでグレッグエリコがドラムを叩くBoogie woogie waltzを聴きたいです

ここからがスタジオパートです。

8:30
ラジオのSEから始まる曲。ライブの余韻が残っているうちにとったのかライブっぽい音の曲です。ウェザーリポートでは珍しくトーキングモジュレーターを使っています。

Brown street
明るい雰囲気の曲。初めはカリプソ風だったリズムがだんだんとフュージョンのリズムになっていくのが面白いです。

The orphan
ゆったりとしたテンポにウェインのバボバボなるサックス、子供のコーラスが入った曲。

Sightseeing
アップテンポのファンキーな曲。いつもは様々なキーボードを弾いているジョーはソロ以外ではエレピだけ弾いています。