ジャズバード

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ジャズバード

好きなアルバムの紹介をしています。たまに映画や本の話題も。 ※気軽にコメントしてください。特に誤字脱字、情報の誤りに関するものは教えていただけると嬉しいです。

マガジン

  • フュージョン、ジャズ

    フュージョンを中心にモダンジャズ、ジャズファンク、フュージョンなどをまとめてあります。

  • アルバムレビュー

    レビューの少ないアルバム、好きなアルバムを自己満足でレビューしてます

  • 1970〜1974

  • CTI

    僕の好きなレコードレーベルCTIとそのサブレーベルのKUDUのアルバムをA&M時代も含めてまとめました。

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インデックス 

記事数が増えてきたのでインデックスを作りました。 厳選集 特に内容の良いものをまとめてあります。 スタッフ フュージョンバンドスタッフ関連のページまとめ アルバムレビュー 全てみたい人はこちらから 時代順 〜1950年代 1960年代 1970〜1975 1976〜1979 1980年代 1990年代 2000年代 2010〜 ジャンル ロック、ポップス ファンク、ソウル フュージョン、ジャズ ワールドミュージック、ヒップホップ、その他 音楽の本 小説、映画

    • Wynton Kelly - It’s All Right! (1965)

      ウィントンケリーというとハードバップを代表するピアニストでリーダーとしてはもちろんサイドマンとしても多くの作品に参加しました。彼の特徴はよくスウィングしブルースやソウルのフィーリングに溢れた音色、優れたアドリブがありまた、主役をたてるバッキングができるためサイドマンとしても重宝されたのでしょう。このアルバムではそんなケリーの明るい面を強調した演奏で、メンバーにマイルスデイヴィスのリズムセクションに同じくスウィンギーかつブルージーでバッキングがうまいケニーバレルと陽気なジャズに

      • 笠井紀美子 With Gil Evans - Satin Doll(1972)

        1972年ギルエヴァンスは菊地雅章さんと共演するため来日します。その際それと同時に当時日本に住んでいたヘレンメリルとの共演が計画されかなり話が進んでいたもののヘレンは日本を出ることになったため代役として笠井紀美子さんとの共演に変更されます。この時のツアー中にスタジオに入り録音するというハードスケジュールだったうえに録音に参加したのはオーケストラからピックアップした9名だけという少しあのサウンドを実現するにはハードルの高そうな状況だったそうですがあの重厚なのに浮遊感のあるホーン

        • Kenny Burrell - Midnight Blue(1963)

          タイトルに相応しいレイジーでアフターアワーズの緩いジャムセッションのような本作をブルーノート社長のアルフレッドライオンは自分の墓に入れて欲しいとまで言うほど本作を愛していました。その理由を彼は全ての音符がスウィングしているからと答えています。このアルバムを語るのにそれ以上何を言えば良いのでしょうか。 メンバー ケニーバレル:ギター スタンリータレンタイン:サックス(1,2,5,7) メイジャーホリー:ベース ビルイングリッシュ:ドラム レイバレット:コンガ ※ドラムとベース

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        • 60s
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        • CTI
          37本
        • 2010〜
          7本

        記事

          Art Taylor - A.T’s Delight (1960)

          どの世界にも「じゃない方」はいます。それは2人1組で活動していて目立っていない人。よく似た名前で知名度が低い方。ジャズ界で一番じゃない方といえばアートテイラーでしょう。もちろん「じゃない方じゃない方」はアートブレイキー。多くのセッションに参加してジャズメッセンジャーズを率いてソロアルバムを何枚も出してそこから巣立った優秀なミュージシャンは数知れず。一方のテイラーは参加したアルバム数は多いもののブレイキーには及ばず、ソロアルバムは少なく特に逸話なんかもありません。ただそれは比較

          Art Taylor - A.T’s Delight (1960)

          Stanley Turrentine - Cherry (1972)

           本作はスタンリータレンタインとミルトジャクソンというブルースが得意な2人のコラボ作ということもあってかホーンやストリングスアレンジを排しCTIにしては作り込みを甘くしてブルースフィーリングの濃いアドリブを引き出すことに成功しています。個人的にはスタンリー、ミルトの両名がCTIに残したアルバムの中で一番気に入っています。  余談ですがもしここにウェスがいたらどうなっていたのか。生前もっとアドリブを重視したアルバムを作ればと後悔していたクリードテイラーなら一枚はアドリブを入れた

          Stanley Turrentine - Cherry (1972)

          Khruangbin - A La Sala(2024)

          久々の新作紹介です。クルアンビンは詳しくは知らないもののギターのマークスピアーがギターマガジンに連載している「ここではない世界へ」というアルバム紹介シリーズががとても面白く欠かさず読んでいたのでいつかは聴こうと思いつつもレコードばかり聴いていて配信をあまり聴けていなかったのですが新作発表を機に聴いてみました。ついでに過去作も併せて調べながらいろいろ聴いてみましたが最近の音楽の苦手な部分が一切なくやわらかなサイケ感とファンキーなリズム、さりげなく散りばめられた世界中の様々な音楽

          Khruangbin - A La Sala(2024)

          よく使う記事やマガジン一覧、ダッシュボードのうえにポイントくるの些細だけどじわじわと不便を感じる。

          よく使う記事やマガジン一覧、ダッシュボードのうえにポイントくるの些細だけどじわじわと不便を感じる。

          Medeski Martin & Wood - Conbustication(1998)

          ソウライブやジョンスコフィールドと並んで90年代から2000年代のジャムバンドブームでファンキーなオルガンジャズをやっていたのが今日紹介するメデスキ、マーティン&ウッドです。3人ともジャズを聴きつつもロックやポップス、中南米〜アフリカの音楽にも関心を示しクラシックの教育を受けていた他、自分たちがやっているのはジャズだと思っていないと発言するなど特定のジャンルに囚われない音色や全曲に漂う前衛感が特徴です。本作はブルーノートから販売されたメジャーデビュー盤。名前にもあるようにライ

          Medeski Martin & Wood - Conbustication(1998)

          Jimmy Smith - Back At The Checken Shack (1963)

          本作は1960年に録音されたアルバムで61年リリースのミッドナイトスペシャルと同じです。ミッドナイトはすぐにリリースされたものの本作は2年後にリリースされています。しかもその間にもっと後のセッションの録音を収録したアルバムが何枚かリリースされています。ブルーノートの録音とリリースは調べれば調べるほど謎が深まります。どこかで聞いた話ですがブルーノートがシリーズ化できるほど膨大な未発表音源集や正確な型番や録音データを載せたディスクガイドがあるのはめちゃくちゃそこら辺の記録が正確だ

          Jimmy Smith - Back At The Checken Shack (1963)

          人物バンド解説「スタンリータレンタイン」

          日本語の本やファンサイトのないミュージシャンの紹介や解説をしていく解説企画の第8回目(多分)は本日が誕生日のスタンリータレンタインを紹介します。 経歴  スタンリータレンタイン1934年4月5日つまり90年前の今日、石炭と鉄鋼の町ペンシルバニア州ピッツバーグで産まれました。彼の父親のトマスタレンタインシニアはキャノンボールアダレイにも影響の与えたアルト奏者アルクーパーのバンドであるサヴォイサルタンズのサックス奏者、母親はストライドピアノ奏者、兄のトミーはトランペット奏者と

          人物バンド解説「スタンリータレンタイン」

          Cannonball Adderly And Milt Jackson - Things Are Getting Better (1958)

          キャノンボールもナットもファンキーが売りですがナットが言うには両親共に大学出身の教師でゲットーとは無縁。教会も躍動感あるゴスペルではなくもっと静かな聖歌を歌う宗派だったためジュークボックスや町の教会から漏れるゴスペルを聴きファンキーを身につけたとか。一方のミルトは幼い頃から聖歌隊に加わりファンキーと共に成長したと言います。そんな正反対の2人にこれまたファンキーなウィントンケリーが加わりソウルブラザー達は実の兄弟のような息のあった演奏を聴かせてくれます。 メンバー キャノンボ

          Cannonball Adderly And Milt Jackson - Things Are Getting Better (1958)

          Sam Cooke - Live At Harlem Square Club(1963)

           正直サムクックあんま好きじゃありませんでした。ソウルの発祥っていうからベスト盤を聴いてみたけどサザンソウルほどダイナミックでもなければモータウンほどリズムが跳ねてる訳ではなく甘いストリングスと静かなビートで確かに歌は上手いけど…って感じでした。代表曲とされるChange Is Gonna Comeがそんなサウンドだったのが勘違いを加速させました。こんなことを書くと怒られそうですが Change~の評価はサウンドよりも歌詞や社会性を重視する評論が悪い方向に大きく作用してしまっ

          Sam Cooke - Live At Harlem Square Club(1963)

          Horace Silver - Serenade To A Soul Sister(1968)

          68年ホレスシルバーは岐路に立っていました。ホレスが得意とするファンキージャズはソウルジャズやジャズファンクに変化し電気的楽器を導入とアドリブの短縮が進みました。一方かつていた主流派は全てを破壊するフリーの嵐が吹き荒れ、その嵐に身を任せる者、モードの導入を行いほど新たな主流を作り出さんとする者、避難所を求めヨーロッパや故郷に身を移す者に分かれていました。ホレスはこれに対して一応の答を3つこのアルバムで出しました。一番はエレクトリックベースを導入した8ビートのファンキーなナンバ

          Horace Silver - Serenade To A Soul Sister(1968)

          Airto - Free (1972)

          RTFにも参加したパーカッション奏者によるソロアルバムでRTFの全メンバーにCTIオールスターとキースジャレットが加わって制作されています。基本的にはRTFのあの音ですが、よりブラジルの土の匂いやジャズ的なアドリブが多いのが特徴です。日本盤ではRTF人気に乗っかるため名義がアイアート&チックコリアになっているうえに邦題もリターントゥフォーエバーとなっています。乗っかりが分かりやす過ぎます笑 メンバー アイアートモレイラ:ドラム、パーカッション、ウッドフルート チックコリア:

          Airto - Free (1972)

          Chick Corea - Friends (1978)

           これは完全な感想ですがチックコリアは全力を出した演奏よりも多少力を抜いた演奏の方が面白いです。またアコピはどの程度本気かで左右され、エレピの使い方は上手いがシンセはそこまでとも思います。その意味では本作フレンズはアコピとエレピを使い分けRTF時代のバンドメンバージョーファレルに80年代最高のアコースティックリズムセクションと言われたスティーブガッドとエディゴメスと気心知れた仲間とほどよく力の抜けた演奏をしているとても良いアルバムです。 ちなみにジャケットは二種類ありありま

          Chick Corea - Friends (1978)