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こころ森はのんびり

わたしのこころは 森に棲んでいる。
なんてことはない。

幼い頃にいた場所に戻っただけだ。


その森を
『こころ森』と いまは呼んでいる。


大きな木に囲まれている。
うえを見上げると、空が高い。
だけど、とても近い。

なんなら 宇宙にはもっと近い。



足元にも頭上にも たくさんの生命がいる。
目に入るものだけではない。

よく知らなかったころ
 風に揺らされる大木たちの歌声が すこし怖かった。


うえを見上げたまま
身動き出来ず ただ息をひそめて 風が通り過ぎるのを待った。


今もまだ よく知っているとは言えないけど
また、森は迎えてくれた。

ひととは 違う愛を感じる。
とても落ち着くのだ。

おだても何も通用しない。
こころを見透かされる。


人間に疲れたよ、と つい愚痴をこぼすと
自分の中で 景色として 感情捨ててそれを見てみて、と教えてくれる。


方向を変えて、
おなじ背景を背負ってみて、
その傾く個性にもなりきって、
景色を見る。


ここは 分かり合うことはないのだ、とわかる。
残念だけど 個人的に残念なだけで 全然 残念なことでは無い。

平行線上の景色だけど お互いが似たようなことを思っているのだ。きっと。


ゆっくり映写機で それを見るように 見ながら ここは この気持ちを大事にしたいから これでいい、と 気持ちを片付ける。


仲良くしなくていいから
自然体で 安心して 同じ星で 自由に好きなことにのめり込めるといいと思う。


わたしは 更には 性もなく、年齢もなく、純粋な魂そのものの星がいい。

それが難しいことはわかっているけど ずっとそうして生きていく。


こころはこころ森にいて、
姿かたちは 人間のようにして
ここにいる。



こころ森には 誰も入れないけれど、迷ってやってきた人がいたなら 温かいお茶を淹れて おもてなしだ。
森のみんなも きっと歓迎する。



ティーカップはどれがいいだろう。
そのときに決めよう。







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そして、てるさん、紹介していただき、ありがとうございます。


とってもうれしいです💐


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