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『龍が如く8』のいいとこだけを書き残す

2月の頭だったか1月下旬だったか。
セガの『龍が如く8』を購入した。通常版をDLで。

外伝含めると既に10本以上出ているこの人気シリーズ。
実はまだ1回もプレイしたことがなかった。

そのくせ三池祟史監督作品の実写版は観たことがあるという、全く無知なタイトルを途中から。それも桐生一馬関連の総決算みたいな『8』からスタートしてしまったというのは、これを読んでいる中でもシリーズファンからすると「にわかかよ」と思われること山の如しであろう。

「路上の伝説」朝倉未来も登場

しかしながらこっちとしては面白そうなら買うだけの話。
特に子供の頃に放送されていた『ひらけ!ポンキッキ』に登場するガチャピンとムックが出てるとなると、これはまずもって購入せなばならないという使命感もおぼえたのである。ぶっちゃけ一番の購入動機がこの2人の存在だった。

面白い!最初から最後までそう言いながら遊べた

で、いざ遊んでみての感想だけどこれはシンプルに面白かった、としか言いようがない。
戦闘はコマンドバトルなんだけどキャラクタの向きと位置取りでクリティカル、追撃の要素が生じるし、メンバーが仲良くなれば連携攻撃も発生し、戦闘そのものの時短に通じる。
敵とのエンカウントからバトルへの遷移も迅速で、戦闘終了後のロードも気にならない。

ザリガニとヤドカリにお金を払って助太刀してもらうシーン

範囲攻撃が多い反面、全体攻撃こそ乏しいので場合によってはイライラすることもあるけど、特にそれが弱点とも思えなかった。
敵の数が多い場合は、デリバリーヘルプを呼べばお金と引き換えに一掃してもらえる。

オフの時のナンシーとオリヴィア

メインとなる戦闘が面白ければ他のことは大抵気にならないものだけど、シリーズをマジで齧ってすらない僕にとっては、ストーリーについていけるかは不安だったし、これについては歴代作品を遊んできた人からすると、解像度は本当に低いはず。

だけどシナリオは面白かったし、色んな登場人物が出てきて展開もスピーディだから飽きることがなかった。
キャストも豪華だったし。

スジモンバトルがよかったです

個人的に、本作に収録されている数々のミニゲームの中でときめいたのが、スジモンバトルという名のポケモンバトル。
ハワイ各地に点在する変質者を集めて育ててバトルさせるという筋書きのこのコンテンツには、専用のイベントも用意されていて、最後までクリアすると主役の春日一番が装備できるそこそこ強い武器まで手に入る。
一挙両得。

頼れるスジモンたち

バトルに使役できるスジモンも個性的なデザインのカプセル怪獣が多く、ついついハマッて本編そっちのけになることも多々あった。

今回はレベル50で頭打ちになり、それ以上強い敵スジモンが登場することはなかったので、今後発展改良されるんだろうなぁと何となく思えた。

ドンドコ島、いいですね

で、先ほど触れたガチャピンとムック。
この2人はドンドコ島(じま)というコンテンツで登場する。
ドンドコ島は一言でいうとリゾートアイランド経営シミュレーションで、不法投棄されているゴミを片付け、その不法投棄している奴らをバットで殴り飛ばし、島を再建して素晴らしいリゾートにするというもの。

でしょうね

島内には自然が満載で、昆虫採集。魚釣り(魚をモリで突き刺す)、資材の回収などを行いつつ、徐々に開発を進めるという仕組みになる。
島が有名になると訪れる観光客も増え、どんどん収益が増えてみんながハッピーになる。素敵な話である。

島の外れには農園やトレーニング場、資材回収場などが集約されたエリアもあり、ここでは自分が集めたスジモンが作業を代行してくれる。
ミニゲーム同士の良いケミストリーだ。
たまにイノシシとかトラが湧くので、その場合は春日ではなく、スジモンたちが対処する形となる。

これも大層な時間泥棒で、ずいぶん本編を放置して遊びまくってしまった。
単体でも成立する、珠玉のコンテンツである。

ちなみに、島を訪れる観光客候補は本編で散策するエリアにも登場しているので、話しかけて顧客名簿を増やすという楽しみもある。

エンディングもさわやかで素敵な作品だったなぁ…

発売からもう時間が経過してある程度全クリした人も多いので書いちゃうけど、本編はいくつかの章で構成されており、それぞれのサブタイは過去にヒットした邦楽の曲名からとられている。

最終章は「ありあまる富」で、言うまでもなく椎名林檎の楽曲。
たしかリリース当時にガッキーと松潤が出てるドラマの主題歌にも起用されていたはずなんだけど、最後の最後でこの「ありあまる富」が流れる。
『龍が如く』未経験だったが本編でのやり取りを観た後に、自分がよく知っている曲が流れ、さらにその歌詞が非常に映像にマッチしていたものだから、思わず感涙しそうになってしまった(赤ん坊のころから一度も泣いたことがないので我慢したが)。

関係ないけど、フィールドの描きこみも凄く良い

さらに最終決戦で持病の癌のために限界が訪れて倒れてしまった桐生のその後の短いシーンもいい。
人によっては「しぬしぬ詐欺か」ってなるだろうけど、放射線治療を開始する決断を下すまでの葛藤を本編で色々見てきたのもあって、いい落としどころに感じられた。

あと、全クリするとクリア後モードがスタートして、好きなようにハワイと横浜、神室町を行き来して遊べるようになる。
マップもキレイで作り込まれているので、一応巨悪は倒れて一時的に平和になったフィールドをうろうろして遊ぶのもいいよね。

Rhymestarの宇多丸も登場。ボウガンでめちゃくちゃ撃ってきた

シリーズ未経験の人間でも楽しめたんで、やったことないって人も是非。
でも本当は全作やってる人にこそ見てもらいたいイベントだらけなんだろうね、それは分かります。


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