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醜美


久しぶりに今は遠のいていたインスタの裏垢を開けてみた。
ちょうど2020年、自分にとっての暗黒期に、どす黒い感情を垂れ流していた場所。
怒りと絶望とあらゆる感情でぐちゃぐちゃになりながら、毎日書いて書いて書きまくって、全てを曝け出す事によって、自分を救っていた場所。
そんな自分が唯一安心できる場所だった。

思えば、Mixiから始まり、jugem、blogger、Wordpress、アメブロ、そして今はnoteと自分の想いをずっと綴り続けている。

誰に見せる訳でもないけど、わざわざ公開している理由は、どんな自分でも、どんなみっともない自分だって、存在してていい。
みっともなくても、ダサくても、醜くても、ちゃんとそのままで居ていい。
そう思っているからかもしれない。 

それは、諦めとは違う。

今日、その裏垢に書いてある日記を読んでいたら、自分自身でふと美しいと思った。
血だらけで、痛々しかったけれど、這いつくばりながらも、生きたい生きたいと願っている、生への強烈な執着が描かれていた。すごく生々しくて、自分の文章ながらゾクゾクしてしまった。醜の中にある美。

息子は、世界一嫌われ者のゴキブリが、大好き。みんなが嫌いな地面などの汚い部分を、一生懸命掃除してくれているのに忌み嫌うなんて可哀想だと言う。ゴキブリは、カマキリの仲間なのに、カマキリだけ人気で、ゴキブリは嫌われているなんて可哀想だと言う。
よく見たら可愛いし、綺麗だよ、と言う。


自分の中の醜いと思っていた部分を曝け出して、徹底的に磨いていきたくなった日。

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