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アスペクト比(縦横比)とトリミングの話

私自身は写真展示の経験はあまりありませんが
写真展示やSNS投稿、
そして写真をより印象的に感じてもらう為に
構図としての縦横比の違いがあります。
ちなみにアスペクト比とは縦横の比率を小数点の付かない整数で表し
縦横比は短辺(短い方)を1として横の長さとの比を表した比率
と言われてます。
どちらがわかりやすいかは微妙ですが
なるべく小数点のないアスペクト比の方で説明したいと思います。
縦横比は()で説明
アスペクト比は長編を前に 縦横比は短編1を前に記載
なお 採用メーカーや考え方で多少の数値の違いがあり
その辺りはおおよその数値であります。

カメラのアスペクト比(縦横比)

デジタルカメラには撮像素子とゆう物で撮像を捉え
フイルムカメラではフイルムで同様に捉え記録するのですが
実はこの捉えた画像のアスペクト比(縦横比)、
簡単に言えば どれだけ正方形か細長いか・・
が違うのです。

35mmフイルムおよびフルサイズデジカメ

まず35mmフイルムと言っても実はカメラの仕様によって違う事を
前置きとして説明します。
ごく一般的な35mmフイルム(カメラ)の撮影エリアは
横36mm縦24mmの3:2(1 : 1.5)となります。
これはいわゆるフルサイズセンサーデジカメと言われる物も
ほぼこのサイズです。

ただ35mmフイルムを使用して上下を削って細長くした
パノラマプリント向け撮影(専用およびそのモードを備えたカメラがあった)のが縦横比(1 : 2.85)
もの凄く大雑把だが アスペクト比で 約1:3くらい。

35mmフイルムの長辺を半分にして 本来のエリアに2枚(2倍)の撮影が出来る様にしたハーフカメラ4:3(1:1.33)

35mm以外のフイルム(カメラ)アスペクト比(縦横比)

35mmフイルムが今でも比較的知られてますが
フイルムにも色んな企画があります。
現在も流通してるAPS-C(センサーサイズ)カメラと言われる物の元となった
APS(アドバンストフォトシステム)のCモードの縦横比が
サイズこそ違いますが35mm(フルサイズデジカメ)と同じ3 : 2(1 : 1.5)

中判
と呼ばれる120(ブローニー)フイルムの場合
フイルム幅6cm(実際に撮れるのは約56mm)に対して
4.5Cm(41.5mm)、6Cm(56mm)、7Cm(70mm)、8Cm、
9Cm、12Cm、17Cmなどとあるのですが
比較的一般的な物で
6×4.5cm判(645ロクヨンゴ)で4:3(1:1.33)
6×6cm判(66ロクロク)   で1:1(正方形)
6×7cm判(67ロクナナ)   で7:6(1:1.25)
になります。

このほかにも 4×5(シノゴ)インチ、8×10(エイトバイテン)インチなどあるのですが一般的ではないので括約させてもらいます。

その他のデジカメ アスペクト比(縦横比)

スマートフォン用やかつての一般的なコンパクトデジタルカメラなど
含めると数が多くなりすぎるので
コンパクトデジタルカメラの高級機やこれを搭載されたスマホもあるとかで話題の1型センサー(13.2mm x 8.8mm) 3:2(1 : 1.5)

国内ではOLYMPUS(OMデジタルソリューションズ)とPanasonic
が採用してる マイクロフォーサーズ 約17.3mm×13.0mmで4 : 3(1 : 1.34)

ここでデジタルカメラ(センサー)だけまとめ


フルサイズ(35mm)  3:2(1 : 1.5)
APS-C        3:2(1 : 1.5)
1型センサー     3:2(1 : 1.5)
マイクロフォーサーズ  4 : 3(1 : 1.34)
まとめるまでもなく マイクロフォーサーズだけ
少し正方形寄り?  な訳です。

ちなみにこの4:3とゆうアスペクト比
昭和世代ならお馴染み アナログTVの比率が同じです。
今のデジタルハイビジョン放送では16:9になり横長になりました。
それぞれの動画モードで切り出した静止画がこの縦横比になるのは
この為です。

デジタル投稿の縦横比

PCで閲覧することを前提とした物などでは
縦横比が比較的自由な場合が多いですが。
自分を含め 自分の写真を見てもらいたい!
そのような投稿に多く利用されるTwitterやInstagramには
縦横比に制限があります。
同じSNSでもスマホアプリでの閲覧向けに多く制限があるので
それについて話ます。
(今後の改変などにより仕様が変更になる場合があります)
なおこの部門では縦と横の意味合いが重要なので
横:縦の記載にします。

Twitter投稿の縦横比

縦長画像&横長画像
スクロールしないと見えないとかサムネの時は切れるとか
スマホアプリのバージョンによる対応などを除けば
短辺の2倍の長辺 つまり2:1および1:2までの画像を
トリミングされる事なく載せる事が出来るようです。

Instagram投稿の縦横比

ストーリーズ・リールの場合
スマホを縦に持つ前提では9:16の縦横比まで乗せれるそうです。

投稿画像
Instagramで辛いのが縦長画像が4:5までしか対応できない事
比率としては4:5~1.91:1なので横長への対応は広いのですが
基本縦長には厳しいのでどうしても縦長画像を載せたい場合は
左右に余白を入れるなどの画像加工が必要です。
しかもInstagramの場合
縦横比率の違う複数枚投稿の場合
全ての画像が正方形にトリミングされてしまうので注意です。

印刷、展示向けの縦横比

自分の撮った写真を他の人に
生で見れる物として見てもらいたい・・・。
自宅のプリンターや写真プリント店や作品としてプリント依頼する業者など
もしくは写真展示などでは展示サイズに決まりがある場合があります。
ここからはかなり面倒になるので縦横比(小数点あり)の表示のみになります。

まずは35mmフイルムおよびデジタルの比率が3:2(1 : 1.5)に対して

L判       89 x 127         1 : 1.43
はがき     100 x 148         1 : 1.48
KG判      102 x 152         1 : 1.49
2L判      127 x 178         1 : 1.4
四切      254 x 305         1 : 1.2
A3+(ノビ)   329 x 483         1 : 1.47
A版B版全て                1 : 1.41

つまり印刷の一般的企画の場合 短い辺1に対し
長い辺はカメラで撮影出来た画に対して必ず短い(ジャストサイズは無い)訳です。
撮影時 長い被写体を撮影できるギリギリで撮った場合
縁なし印刷の場合 長辺の端は必ず切らないといけないし
もし全ての情報を印刷する場合
長編がわの両端に余白を作るか 印刷物を切断加工が必要だったりします。

このような表現に対して
印刷物に会えて余白を作るマットとゆう手法や
余白を印刷した上でそれを加工して取り除くなどがあります。

トリミング

撮影時(フルサイズ機の場合)印刷時により高精細な表現を求めるなら
撮影したデータからなるべく印刷時に削られる部分は減らす必要があります。
逆を言えば印刷時に耐えうる情報量が残るなら
構図もトリミングによって後構成できる部分もあります。

構図が決まってないけど 切ったシャッターの後
もう少し構図煮詰めたいから同じ表情して・・・
って言っても余程の技量のあるモデルさんでも同じ表情は出来ないでしょう
(そこを現場でのコミュニケーションでより求める物に持って行くのも
カメラマンの技量でしょうね)
ある意味 良い表情だったからとにかくシャッターを切ったでも
ある程度後から構図を修正できるのも
トリミングによる利点であり
それを経験して学習すれば より撮る時にも構図を意識出来るとも思うのです。

番外編 キャンバスの縦横比

以前撮影した写真をキャンバスに転写する工作的な物を作った事があるのですが
実はキャンバスの縦横比ってのは実に奇妙です。
企画が何種類もある上に
号数(大きさ)が変わるごとに縦横比も変化します。


まとめ
展示経験もほぼ無い私が 今後悩むかも?
もしくは 同様に悩む方が居るかもって事で
メモ的に残してみました。
何かしら今後のカメラ、写真ライフに
自分を含め参考になればと思い書き留めてみました。

まだまだ 未熟な部分も多い私ですが サポート頂けると 今後の記事投稿に活かせるように利用させて頂きます。