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よく見て描くとは?

静物4F 秤縮小

「秤」F4 鉛筆 水彩

よく絵画教室などで「ものをよく見て描きなさい」と言われると思います。

よく見ているつもりなのに

「よく見ているつもりなのに」と思われている方も多いと思いますが、私達は確かに目でものを見ているのだけれど、描く時には見たものと違うものを描いていることがあります。

例えばりんごはみな形や色が違いますが、初心者の方は丸を描いてそれに芯を描くといった記号化されたようなりんごになっています。

けっしてりんごは真ん丸ではなくでっぱりもあり、左右も非対象です。頭の中にあるりんごのイメージが強く、頭の中で見たものを勝手に変えてしまっているわけです。

こんな思い込みを減らすためにはデッサンを多くすることが良いと思います。
しかし、私は実はデッサンを正式に習ったことがなく、苦手なのでこれらのことは自分に対する注意のつもりで書いています。
そのため間違っているところがあるかもしれませんので、その時はご容赦下さいね。


デッサンの良いところはじっくりその対象物を見ることから始まることでしょうか。
デッサンといっても石膏デッサンのように本格的にする必要はないです。
身近にあるもの、普段使いの物を正確に写し取るといった感じで良いのではないかと思っています。

初めてみたような気持ちで

初めてそのものを見るような気持ちで身近にある鉛筆とコピー用紙でも何でもいいので、思いついた時に落書きをするかのように手を動かすことをお勧めしたいです。

また、以前にも書いていますが対象物だけを見て、手元は極力見ないで描くというのもいいです。

また、描く前に対象物を手で触って感触を確かめたり、例えば花なら花びらの形は、葉の端はギザギザになっているか、表面はざらざらか、茎は何色、茎と葉の付き方は・・などよく見た後、目をつぶりそのものを思い出してみるのもいいかと思います。
そんなことでそのモノにも愛着がわいてくるのではないでしょうか?

私はルーペを使って見ることもあります。意外な発見もあり面白いです。

はがき絵 落花生

「落花生」 はがきサイズ 鉛筆 水彩


でもこんな偉そうなことを言ってる私は人の顔を覚えるのが苦手です(>_<)
これは目線を合わせるのが苦手からか、相手をしっかり見ていないからでしょう。
次にお会いした時に気が付かないこともあり、申し訳ない気持ちになります。
警察ドラマで犯人のモンタージュを作るとき顔を思い出してもらう場面がありますが、よくそんなに顔のパーツを覚えていられるものだと感心しています。