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-映画紹介-『テッド・バンディ』 ハンサムで頭脳明晰で愛嬌のある男が30人以上の女性を惨殺したアメリカ犯罪史上稀に見る凶悪犯・・・。

《乱れ撃ちシネnote vol.98》

『テッド・バンディ』 ジョー・バリンジャー監督 2019年公開 アメリカ 

鑑賞日 2023年4月29日 U-next

【Introduction】
映画を観る楽しみの一つは素敵な女優との出会いにある。
前回の『シー・セッド その名を暴け』キャリー・マリガンを、

初めて目にしたのは『ドライヴ』(2011)だ。

子持ちのママ役のマリガンのボーイッシュな顔と体つきに一目惚れ。
でもなんと言っても眼を見張るほど衝撃的な女性は『マッドマックス 怒りのデスロード』(2015)のフェリオサ大隊長だ。

演じているのは今まで美人女優の印象しかなかったシャーリーズ・セロン。お姫様だったり超美形な淑女よりも片腕でガソリンで顔が汚れた坊主頭のフェリオサ大隊長を演じたセロンの方が素敵だった。

『マッドマックス 怒りのデスロード』のフェリオサ大隊長

現在『マッドマックス 怒りのデスロード』の前日譚作品『フェリオサ』の制作が進行中。その作品では若き頃のフェリオサ、そして何で彼女が片腕になってしまったのかが語られる。
若い頃のフェリオサを演じるのはアニャ・テイラー・ジョイ

アニャ・テイラー=ジョイ

ということで、
『サイダーハウス・ルール』(1999)
『モンスター』(2003)
『アトミック・ブロンド』(2017)
『タリーと私の秘密時間』(2018)

立て続けにシャーリーズ・セロンの出演作を観た。

シャーリーズ・セロン

知性・演技・知能・顔・身体・身体能力・思想・暮らし方・主張。
すべての面でこれほどバランスのとれた女優、否、女性は珍しいと思う。
ということで日本公開されていないこの作品を観た。

23.04.29 (31)☆☆『ラスト・フェイス』ショーン・ペン監督 2016年アメリカ U-next☆☆☆★

貧困国に医療援助資金を提供する組織(MDM)の創設者の娘でMDMの広報を担当しているレン・ピーターソン(シャーリーズ・セロン)はアフリカの最前線の国連基地で銃撃戦のさなかに自己の命をも顧みずに難民たちの治療に従事しているミゲル(バビエル・バルデム)と出会い心を動かされ恋に落ちる。
激しい戦闘が行われている最前線基地で過酷な治療活動を続ける2人だが・・・。

共演者に『レオン』(1994)のジャン・レノ『アデル、ブルーは熱い色』(2013)のアデル・エグザルコプロス『シャドウハンター』(2013)のジャレッド・ハリスなど実力派がそろっているにもかかわらず今ひとつピンとこない。
西アフリカでの内戦紛争とセロンとバルデムのラブ・ロマンスとが噛み合っていないからだ。

本作は第69回カンヌ国際映画祭でプレミア上映終了後にブーイングが飛び交った。
それほどひどくはないけれどシャーリーズ・セロンが出ていなければ途中下車した。喜怒哀楽どんな表情でもセロンの美しさが半端じゃないから観続けられた。

半端じゃなく美しい女性と言えばジャレッド・ハリスが出演した『シャドウハンター』で見た美少女。
『シャドウハンター』はダーク・ファンタジー。三流の『エイリアン』『ゾンビ』ものでしかなかったけど。

この作品での大収穫は絶世の美女リリー・コリンズ`だ。

リリー・コリンズ

彼女目当てで『シャドウハンター』の次に観たのが『テッド・バンディ』

22.03.11 (22) ☆☆☆『テッド・バンディ』ジョー・バリンジャー監督 2019年アメリカ

冒頭の短いカットバックの連続で画面に引き込まれた。
このあたりは監督がドキュメンタリーを数多くこなしているからお手の物なのだろう。

アメリカ犯罪史上に残る猟奇連続殺人事件の犯人が主人公だ。
冤罪であることを主張し続けて最終的には国選弁護人チームを首にして自らが弁護人となって裁判を続けた男テッド・バンディの物語だ。

【Story】
シングルマザーのエリザベス・ケンドール(リリー・コリンズ)はバーでテッド・バンディ(ザック・エフロン)と名乗る男と知り合った。テッドは容姿端麗で気遣いのできる男であり、リズの娘であるモリ―とも仲良くなっていた。2人はあっという間に恋に落ちたが、ほどなくして、テッドが女性を誘拐した容疑で逮捕されてしまった。テッドが必死になって自分の無実を訴えたため、リズは彼の言い分を鵜呑みにした。その後、テッドは有罪判決を受けて服役することになったが、刑務所の管理の甘さを突いて脱獄した。しばらくして、テッドはフロリダ州で身柄を拘束され、今度は連続殺人の容疑で裁判にかけられた。テッドは弁護士を信用しておらず、自ら弁護を行った。
裁判はテッドに不利なまま進んでいき、テッドの残虐な本性が明るみに出ることとなった。何故リズは凶悪な殺人鬼に心酔してしまったのか、その謎に迫っていく。(ウィキペディアより)

【Trivia & Topics】
*テッド・バンディ。
1974年から1978年にかけて、全米で30人以上の若い女性を惨殺したアメリカ犯罪史上に残る殺人犯。バンディは残酷な方法で殺人を犯した猟奇殺人犯だが時としてメディアは彼をハンサムで愛嬌のある頭脳明晰な男と報道している。

*リリー・コリンズ。
バンディの婚約者役のリリー・コリンズが美しい。
真っ黒な瞳と美しい眉で少女のおもかげを残したキュートな女性。
父親は1970年代のプログレ・ロック・バンド“ジェネシス”のドラマーで歌手、ソロ活動でもビッグヒットを飛ばした大物ミュージシャン、フィル・コリンズ。彼女はフィルの二番目の夫人との間に出来た娘だ。

*元祖シリアル・キラー
シリアル・キラーとは複数の殺人を一定の期間(冷却期間)を置いて淡々と繰り返す人間のことを表すが、テッド・バンディを表す言葉として最初に使われた。

【5 star rating】
☆☆☆

(☆印の意味)
☆☆☆☆☆:超お勧めです。
☆☆☆☆:お勧めです。
☆☆☆:楽しめます。
☆☆:駄目でした。
☆:途中下車しました。

【reputation】
Filmarks:☆☆☆★(3.6)

Amazon:☆☆☆★

u-next :☆☆☆☆



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