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分析などもろもろ

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これまで色々な場所でやってきたデータ分析ネタをアップしていきます。
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記事一覧

本屋大賞ノミネート作品には何月刊行の作品が多いのか(24年版)

今年も、本屋大賞2024のノミネート作品が発表されました。 二次投票に参加するには、全作品を読みコメントを書くという必要があります。投票書店員さんたちは未読作品の読書と順位決めに奮闘していらっしゃるのではないでしょうか。 さて、本屋大賞には「9月に発売したら有利」という噂があります。そもそもその年の本屋大賞の対象作品が11月末日の発売作品までが対象です。9月頃まではこのミス等のその年の各種アワードの対象時期とも被っているため、9月に出して12月~1月の年末年始商戦を狙う…と

10月~12月期のWeb指標:サッカーW杯影響が鮮明に

日本ABC協会からWeb指標一覧(2022年10月~12月期)が公開されました PV・UUとも引き続き文春オンラインがトップ独走中。とはいえ、上位各社も前回調査結果と比べてみると色々な点で苦戦が見られる結果にもなっていました。 今回から新たに調査に加わったのは下記サイトです。地方サイトが目立ちます。Web女性自身は前回調査から外れたものの今回復活しています。 それではそれぞれの指標のランキングを見ていきましょう ●自社UUトップ5 ()は前回調査比 1位 文春オンラ

『出版広告と朝日新聞』でインタビューをしていただきました

11月に発行された朝日新聞社の『出版広告と朝日新聞』でインタビューをしていただきました。 長年、広告やパブリシティと売上の関係をデータの側から見ていますが、新聞の影響はまだまだ顕著です。一方で、出版物の初版部数はどんどん減っていき、広告を出すのもままならない。。という話も多く聞こえてきます。 もっと効率の良い使い方のためにどんなことが出来るのか、日ごろ考えていることの一部をお話させていただきました。 PDFファイルで読むことが出来ますので、ぜひどうぞ。各社の出版広告事例を見て

7月~9月期のWeb指標:文春オンラインが前回に続きPV、UUのトップに

日本ABC協会からWeb指標一覧 (2022年7-9月期)が公開されました。 今回から新たに調査に加わったのは5サイト。ポストセブンが細分化しているのが興味深いところです。 一方で『WEB女性自身』『DAILY MORE』『つくマグ』が調査から外れました。それではそれぞれの結果を見ていきましょう。 ●自社UUトップ5 ()は前回調査比 1位 文春オンライン  38,657,788(92.4%) 2位 現代ビジネス  28,081,526(93.7%) 3位 NEWSポ

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【アーカイブ】年金支給日は書店経営に影響を与えているんだろうか

注)2021年10月の調査の振り返りです。 年金支給日と書店売上に相関性があるのかどうかが気になって、70代のHonyaClub会員の購入同行を調査したもの。 棒グラフが赤の月が年金支給月です。 グレーの折れ線グラフで、平均購買冊数を表していますが、2~3月は少し他高めに見えるもののそれほど目立った動きには見えません。 年金支給月に書店に足を運ぶ、という人は多そうですが、そもそも大型新刊や年輩層向けの商品がこの月を狙って出版されているという実態もあり、それも大きいかと思い

昔の分析保存庫

「あ、前にその件データ見たことがあったんだよね…紙はもちろん残ってないんだけど」という会話が最近続いたため、ほんのひきだしに以前掲載した記事をまとめたページをつくりました。(HONZ掲載分は著者検索から読めます) もちろん、今はもう業界も全く違う局面になってしまっているのだけれど、こういうアイデアを活用して色々データの分析や活用が進むと良いなと思っています。 データ分析に必要なのは技術以上に好奇心だと思うので、考えるヒントにしてみてください。 ■2020年に最も本が売れたの