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障害者手帳2級の絵描き、24歳、あと13年


こんにちは。水井軒間です。今日24歳になりました。

noteでこれからより表現活動に寄った内容を書いていこうということで、
まずは自己紹介と評して、主に活動形態に関することを書きました。

今回は誕生日という節目に、視点を変えて、主に私の人生について、
私がどういう人間なのかということについて書こうと思います。



□鬱病歴5年、障害者手帳2級

「今すぐ悟りを開くか、ロボットにならないと死んでしまう」
と考えていたのが中学生の頃でした。

家族との折り合いは悪く、悩みがちな性格で、自室の壁に文字を書きながら自問自答・禅問答を繰り返すのが日課の子供でした。
アームカットを始めたのは高校生の頃でしたが、親に反対されて病院に行くことができませんでした。
大学生になり、通学が困難な状態になって初めて精神科にかかり、
鬱病という診断が出て、以来今でも通院中です。

障害者手帳2級が交付されたのが去年の今頃でした。
ずっと自分の苦しさを否定されてきた人生だったので、初めて自分の状態の重篤さを証明できるものが手に入ってとても嬉しかったのを覚えています。


□バーチャルとの出会いと、転機

水井軒間という名義で作家活動を始めたのは2016年、大学3年生の頃です。

大学の課題と平行しながらインターネットに絵を投稿、
時々コミティアなどのイベントや展示に出展しながら、
就職活動をする余裕もなく大学を卒業し、折り合いの悪い実家に戻り、
アルバイトもままならず、鬱屈とした日々を過ごしていました。

その前後で出会ったのがVTuberバーチャルの世界でした。
それまでインターネットで深く人と交流することはなく、大学でできた縁も薄く、ひたすらに孤独だった私でしたが、
VTuberの界隈で初めてファンコミュニティというものに属して、
毎晩Discordサーバーで通話に明け暮れる日々を送るようになりました。

またVTuberのファンアートを描き始めたのもこの頃です。
ただのファン活動であったそれが、人生の転機を連れてくることになります。

大きなきっかけとしてVIRTUAFREAKの名前は外せないでしょう。
そしてそのvol.1から出演していたエハラミオリさんとの出会いは私にとって本当に大きなものでした。

私のファンアートをネット上で見てくださっていた彼に、
新しい立ち絵と、アルバムジャケットの依頼を受けたのが2019年春。
これが私が初めてきちんと受けた有償依頼でした。

エハラさんはそれ以降も継続的に私にお仕事を振ってくださるようになり、
他のVTuberさんや、関係する方からもお仕事をいただけるようにだんだんとなっていきました。

きっとこのままいけば、絵でお金がちゃんと稼げるから、実家を出よう、
と決意できたのが去年の夏頃でした。
このきっかけがなかったら今頃どうなっていたかわかりません。


□ギリギリ絵だけで生活している鬱病患者

そんなわけで、その後もたくさんたくさんのご縁があり、
現在イラストレーター・アニメーターとしての依頼案件と、
自主創作の画集や原画の販売で、
本当にギリギリ、なんとか、独り立ちと言える程度にまで稼ぐことができています。

これまで関わってくれた皆さん、支えてくれた人、今でも仲良くしてくださっている皆さんに多大なる感謝を、というのと、
ここまで死なずに頑張った自分は本当に偉い。
正直なんで死んでいないのか不思議です。不思議だと思いませんか。
ちょっと頑張りすぎているのかもしれないなぁと思いながら毎日仕事と創作に明け暮れています。ありがたいことです。

全く布団から起き上がれない日や、いろんな発作でまともに作業できない日もたくさんありますが、
最近は人に頼ることもちょっとずつ覚えて、なんとかやっています。
毎日をなんとかやっているうちに気付けば24歳になっていました。


□37歳で死にたくない

急に話が飛ぶんですけど、私がこれまでで最も人生に共感する人物は、
画家のフィンセント・ファン・ゴッホなんですが、
彼は精神病棟にて37歳で亡くなっているので、
私の人生の目標は「37歳で死なないこと」です。

あと13年、こんなえっちらおっちらの生活が本当に続けられるんだろうか。
でも去年よりも今年はとってもマシになっているから、
来年は今年よりもっとマシになっていて、
そうやって人生がちょっとずつ健全になっていって、
37歳というひとつのラインをなんとか越えられたらいいなぁと思っています。

24歳、たくさんの人にお祝いしてもらいました。
欲しいものリストに木製パネルを入れておいたら合計53枚届きました。
お祝いリプライ・イラストもたくさんいただきました。
本当にありがとうございました。

水井軒間は生き延びます。来年もどうぞよろしくお願いします。

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