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【感想】ACIDMAN、アンソロジーツアー東京篇 思い出と共に未来へ

ACIDMANの全国ツアー『ACIDMAN LIVE TOUR“ANTHOLOGY 2”』がファイナルを迎えました。ファン投票の上位曲を演奏するツアー第2弾にして、東京公演は2DAYS。2日とも参加し、多幸感でいっぱいです。

ファン投票ツアーのいいところって、みんなで当時に感じていたことや思い出を共有しあえること。懐かしみながらも、過去を抱きながら、また今日を明日を生きていこうと思いあえることだなぁと思う。

ACIDMANはファンにさえも迎合しない。自分達の描きたいものを描き、たどりつきたい場所を目指す。ファンはその背中に共鳴し、自分も自分の道をと志す。彼らを追いかけるのではなく、彼らを視界に入れながら、それぞれが歩いているような。その関係性がとても好きだ。

もう二度とライブで聴けないだろうインスト曲「ベガの呼応」は、ベガ星の周りの惑星には生命と文明があったかもとされているらしく、もしその星の人たちに想いを届けられるなら…とつくられた曲なのですが、
ギターの音が電波のようなのに、そこにのっているメロディーがもう愛しかない。強い祈りのような、切なる叫びのような、無償の愛のさらに強い何か大きな感情が渦巻いていて、
一発目の音からCDと全然違くて、音が。あの最初の一発だけで世界観にのまれた。終盤にドラムがドンドンドンと鳴るようになって、それがヒトの鼓動みたいだと思うときまで、呼吸を忘れていた。アルペジオみたいに歌い続けるベースと、そこに漂うギターに同化して溶けていたような感覚だった。

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▼ベガの呼応のPVはこちら。
※3部作の2曲目なので、3分55秒あたりから始まります

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からの「水写」ですよ。
このコンボはたまらなかった。

個人的な話で恐縮ですが、ずっと書きたい小説があるんですが、あちこちのモチーフがメリーポピンズの影響受けまくりだと最近気づいて、軌道修正したんですが、そしたら今度はこの曲の世界観じゃん!ということに気づいてしまい(笑)二重の意味で「うわぁ…」ってなりました。笑

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▼水写もPVあります

▼歌詞はこちら
https://utaten.com/lyric/ACIDMAN/%E6%B0%B4%E5%86%99/
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あとはもうなんだろうね。
このノリで全曲書くわけにいかないんで簡略化しますけど、

好きすぎてツアー時に遠征しまくった「CARVE WITH THE SENSE」と「Under the rain」がまたライブで聴けて本当に嬉しかった。「Under the rain」はACIDMANを好きになるきっかけだったので、余計に。

当時は「Under the rain」やってそのまま「CARVE WITH THE SENSE」に流れ込むのがめちゃくちゃ好きだったんですが、知人が別の曲の感想で「次の曲に行くきっかけ的な立ち位置だった曲が、今ツアーで独り立ちした」と書いてて、なるほど、だとするとこの2曲が繋がっていなかったのも同じ理由かもしれないと思うとぐっときた。

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▼「CARVE WITH THE SENSE」


※PVあるけどライブ映像がかっこいいんだ

▼「Under the rain」


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あれ?全然、簡略化できてないなw

1曲目の「暁を残して」があんなにライブ映えすると思わなくて、めっちゃくちゃかっこよかったです。

「River」は夏フェスでめっちゃ聴いたなーとフェス気分になったり(間奏のピックもぐもぐは見えず)、「懸命の銘」かっこいいなーーーとか、まさかまた「Bright & Right」のギターが拝めるなんてとか、「TO THE WORLD END」の「tonight~」の歌い方好きーとか、はぁ「MEMORIES」好きすぎる。投票結果3位すごい。とか、色々あるんですけど(笑)

あと2日間とも、周りにいたファンがいい人ばっかりで、
「ある証明」ではめずらしく大合唱が起きてたんだけど、そのピースフル感がたまらなくて一緒に歌ってました。ここに在る証明。

大木さんが「お互い年とったね」みたいなことを言ったとき、ファンになってからの10年間が走馬燈みたいに浮かんでじーんときた。
思えば、昔はライブ時に合唱してるファンを忌み嫌ってたし、一時期よく議論されてたなぁとか、でも当時の曲が始まると、やっぱり歌ってる人いたのを懐かしめる自分がいたりとか、「OVER」で手拍子はどうなの問題とか、「EDEN」でタオル回すのはどうなの問題とかいろいろあったなぁ、でもそういうのを乗り越えて、ファンもみんなで成長してきたんだなぁと思って、ぐっときた。私たちここまで生きてこれたんだなと。

学生時代、友達関係が2年持たなかった私が、ACIDMANのファン友達とはもうすぐ10年の付き合いになる。その奇跡を大切に、これからもみんなで、それぞれの目指す場所へ進んでいけたら。ツアーのたびに報告しあえるような、そんな関係で在り続けたい。

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