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【読書記録】No.17 世界のマーケターは、いま何を考えているのか?


【著者】
廣田 周作

【印象に残った文章】

・データの向こうに人がいる。「生き残りたければ、デジタルマーケティングのスキルをつけろ」ということが言われているが、それではまだ半分。 
・「データも結局は、誰かが心を動かした結果、行動した結果の足跡」
・Netflixは「視聴者自体が多様なんだから、その会社に多様な人材がいることは、当たり前なんだ」という組織文化。
・「ソーシャルの物理学」
組織が賢くあり続けるためには、社員による探究とエンゲージメントの二つを繰り返すことが重要。現場作業と同時に、もっと外の価値観やアイデアに触れる体験をして、その学びを持ち帰ってきてもらうという姿勢が大切。
・良きデータアナリストのは、統計の知識と共に、データを動かしている人の心の動きにも敏感にならなくてはならない。
・人の気持ちに気がつくためには、まずは自分の心が動いている状態=感受性が必要。マーケターは自分の感受性がカラカラに乾いているのを、会社の事情や、制度のせいにせずに、自ら水をやる習慣を身につける。
・「外を知る」のは「自分達を知る」ということである。
・マーケターは現状のややこしさをグッと飲み込み、まずは「扱っているプロダクトの売上が成り立っている条件、市場が成立するための条件そのものに目を向けて、深い問いを立ててみること」が大事。

【サマリ】
・マーケティングとは、未来を約束する仕事。日本企業では、ブランドストーリーの過去の現在を語るのは上手いが、「未来」を約束するのが苦手。
・SNSで誰かと誰かの繋がりが見えれば見えるほど、「自分は繋がっていない」という事実が可視化される時代。
・正確性よりもユニークさと個性が共感を集める。
・多様性が尊重されSNSでは自己発信が気軽にできる時代。しかしいいね数という数字に捉われるあまり、多様性は数字をKPIに置いた多数性に変化され、結局人から評価されやすいコンテンツへと集約されていく。
・これからのブランドのあり方として、顧客と一緒に学び、成長していくようなコミュニティを作っていくことも、とても重要なアクション。プロモーションよりエデュケーション。

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