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教師も共に学ぶ ICT活用

こんにちは,HARuです。今日は「子どもたちって大人以上にあっという間にICTを使いこなしちゃうなぁ」という実感のお話。

「子どもが使える機能は制限すべき」
「教師の指示があるまでタブレットは使わせない」
「小中学校にタブレットが導入されたけど子どもたちってどれくらい使えるもんなの?」
という方々にお読みいただきたい内容です。

子どもたちの学習能力の高さ,吸収力の高さには本当に驚きます😳

では,いってみましょう!


タブレットの導入

この記事を読んでくださるICT教育に興味のある方には当然のことかと思いますが,2021年度より

「GIGAスクール構想」

という取り組みが全国で始まりました。最初GIGAと聞いたときには,「ギガゾンビ」くらいしか思いつきませんでしたが(年代ネタで申し訳ありません💦映画ドラえもんに登場する悪役です)「GIGA」は「Global and Innovation Gateway forAll(全ての児童・生徒のための世界につながる革新的な扉)」を意味しています。すっごくシンプルに言えば,

一人一台端末が導入されたよ

ということです。そして,校内LANを整備し,Wi-Fiが学校内に飛んでいるよという状況が現在の多くの小中学校の状況です。

一人一台端末贈呈

うちの自治体でも4月から!とはいきませんでしたが(半導体不足やら担当者の入れ替えやら色々混乱があったようで),6月頃から子どもたちに一人一台端末が導入されました。
時間を確保し「贈呈式」なるものまで実施して,子どもたちに渡しました。

いよいよ活用スタート

いよいよ,子どもたちに端末が渡り,活用スタート!なのですが,
私が授業で活用する前に行ったことがあります。それは

まずは機能を様々使わせてみること

です。子どもたちは好奇心の塊です。新しいおもちゃ(タブレットも手にした時点ではその感覚)を手に入れたら,色々と触ってみたくなるのが人としての心情。

今まで学習にタブレットなんてほとんど使ってこなかったのに,急に学習に使い始めることができるわけありません。うちの自治体はChromebookが導入されたため,まず行ったのは,Google Workspace for Education の中の「Google Jam bord」という機能の活用。この機能については後日noteで詳細について述べようと思います。簡単に言えば,「オンラインホワイトボード」ふせんを貼ったり,直接書き込みをしたり,画像を貼ったりと,とにかく様々な活用ができることを伝え,実際に使ってみる時間を1時間確保しました。まぁ,子どもたちは遊ぶ遊ぶ。といっても,誹謗中傷がいけないことや肖像権があることなど,最低限のルールは押さえた上で遊んでいたので,大人が見ているとアホなことしてるなぁという程度のもの。(ゴリラの画像を貼ってみたり,複製したり,落書きしたり😅)それ以外にも様々な機能があるので,それを紹介しながら実際に使ってみる時間をトータルで2時間程度確保しました。それにより

子どもたちのタブレットに対する物珍しさが大きく減少

しました。これで遊ぶ可能性はグッと下がります。

なぜなら,大人もそうですが,人は制限されると制限を破りたくなる生き物なのです。
ちなみに,これを「カリギュラ効果」といいます。禁止されるほどやってみたくなる心理現象のことです。私自身も身に覚えがたくさんあります💦

色々あってもうすぐ1年が終わるけど

というわけで,そこから授業で毎日活用しました。といっても,私は課題を提示し,「タブレットは課題解決に必要であればいつでも使用してもよい」という最低限のルールしか設けませんでしたので,子どもたちは積極的に活用してくれるようになりました。現在では,大人以上に使いこなしていると思います。
どれくらい使いこなしているかというと
・共有機能を活用して自宅で「Googleスライド」を編集
・Googleミートを活用して,オンライン学習会
・ドキュメント共有して,模擬LINE
・画面を2画面に分割して,情報を見ながらまとめる

など大人顔負けの使い方をしています。

実際に子どもたちの作品をお見せできないことが残念ですが,スライドに関しては,アニメーションや発想力,デザイン性など正直,私個人では勝てないなと感じるレベルの子どもがゴロゴロいます。さらに言えば,アウトプットに活用しているため,話すスキルや文章を書くスキルも上がってきているように感じます。(客観的データが無いのでなんとも言えないのが申し訳ないところですが💧)

今では,どの教科でも問題なく,子どもたちは使いこなすことができます。たとえ,担当の先生がICT活用が苦手だとしても,子どもたちが活用できるので,このようにやってほしいという目的さえ伝えれば,子どもたちは適切な活用方法を自分達で考え,選択し判断することが出来ています。

基本的に子どもたちは優秀だと私は思っています。ですので,子どもたちに裁量権を与えることでもっともっと子どもたちは伸びるのです。

制限を加えたがる教師

といっても,制限を与えたいと考えている先生方もいらっしゃいます。

授業中にSNSを閲覧した,SNSをフィルタリングして子どもたちに制限をかけてほしい!

確かにお気持ちは分かります。でも,そもそも論として,なぜ子どもたちは授業中にSNSに接続したのでしょうか?
もちろん,全国どこの小中学校でも同じ問題は起こりうるはずです。以前からICTを活用されていた学校ではなおのことでしょう。しかし,個人的には,授業中にSNSに接続したということが大問題になった事例を知りません。
授業中に接続したからにはそれなりの理由があるはずです。頭ごなしに怒るだけでは何も解決しましせん。子どもと腹を割って話す必要があります。
例えば,

・授業の内容が全く理解できなかった
・話を聞くばかりの授業に飽きてしまった
・つい出来心(好奇心)でやった

それぞれに対応が違うはずです。
授業が分からないなら個別指導が必要ですし,好奇心でやったのなら,改めてタブレットは学習に使うものだということを確認する必要があるでしょう。

それをしないで禁止するのは,教員の思考停止です。結局のところ,
「自分の所属する組織に子どもがいる間は使わないでくれればいい,そこから先は知ったこっちゃない」とも取られかねない行為だと個人的には感じます。
そうではなく,子どもたちに適切なネットのルールやモラルを伝えていくことも,現代を生きる教員としては必要なことなのでは無いでしょうか。

我々も共に学ぶ

現在の状況(子どもも教師も一人一台端末を持っている)は今までの教員は誰も経験したことがありません。だからこそ,自分達で新たな仕組みや方法を自由に考えることができるのです。

大人も共に学ぶ

この姿勢こそが今の学校教育に欠かせない視点なのでは無いかと私は思います。


ここまでお読みいただきありがとうございました。

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いつもお読みいただいている皆様,ほんっとうにありがとうございます。

それではまた😊

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