いちばんすきな花 5話を見終えて
ドラマ「いちばんすきな花」を、穏やかに、優しく、登場人物に感情移入をしながら見ています。
私がこのドラマが好きな理由は、とにかく共感する言葉が多いこと。だから、あの4人のような友達に出会えたことを羨ましく思うんです。
とにかく共感する言葉が多い
特に今回の5話は、紅葉くんの言葉が、私の気持ちそのまんまだと思って、涙がこぼれました。
明るくて優しくて、たくさんの友達に囲まれて、みんなと仲が良かった紅葉くん。
だけど本当はただ単に「都合の良い人」だった。
一対一で向き合って、本音を話せる相手はいなかったんだよね。
このドラマは、普段言語化できない、もしくは敢えてしていないことを4人が代弁してくれて、しかも4人がその言葉を受け止めてくれるから、すごく安心するんですよね。
これも、すごくよくわかる。
喋ってる時は楽しいし、楽しそうにしてくれるのも嬉しいなって思うんだけど、接するのがすごく疲れる相手がいる。
決して悪い人じゃないし、嫌いでもない。むしろ好きで。
だけど今日その人に会うとなると、どうやったら避けられるかを考えてしまう。
あの4人のような友達に出会えたことを羨ましく思う
自然に「今夜来る?」って誘える相手がいること。
「別に何も用事とかなくて。ちょっと耳貸して欲しいんだけど」って、電話できる相手がいること。
おそろでいろちのマグカップを選びたくなる人がいること。
素敵ですね。
それは誰でもいいわけじゃなくて、あの4人だから思えることで。
あの4人は、相手の話をちゃんと聞いて、相手の考えや想いを決して否定しない。もちろん全て肯定するわけじゃないけど、「うんうん」って聞いてくれる。
言葉をちゃんと聞いてくれるから、ちゃんと伝えたくなる。
みんなの気遣いが本当に優しくて好きです。
4話で夜々ちゃんが、お母さんに今まで言えなかった思いをぶつけちゃって、椿さんの家に来た時。
”何かあった”ってことは気付いているのに、ゆくえちゃんは、何も聞かなかった。
「ピザ、固くなっちゃったからチンするね」って。
夜々ちゃんが涙を浮かべても、「ご飯食べた?」「ピザでいい?」って。
無理に聞き出すんじゃなくて。
「大丈夫?」って「大丈夫」って答える以外ない質問をするんでもなくて。
話しやすい環境をつくってくれて、話ができるタイミングまで待ってくれる。話を遮ることもせず。優しく背中をさすってくれる。
そして、察した椿さんは紅葉くんに「サシで飲みに行こうか」って。
あー、私はこんな優しさが、とても心地良いなって思うんです。
このドラマは、共感できないなって人も一定数いるんだろうなって思うんだけど、私はきっと、共感できる人と時間を一緒に過ごした方が自分らしくいられるんだろうなって思いながら見ています。
「2人組作ってー」なんて言う人は、2人組が作れる人で。
その人は、2人組がつくれない人がいるってことを考えることはないんだろうなと思うから。
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