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心理占星術の意味

こんにちは、深谷美月です。
noteでの初投稿である今回は、自己紹介と、「心理占星術とはなにか」ということについてお話したいと思います。

〈自己紹介〉

私は関東に在住し、心理占星術師として鑑定・カウンセリング・執筆をおこなっています。
趣味は、あらゆる類の読書、映画、ドラマ鑑賞、アート、それから占いです。
(金星強めのチャート通り、趣味を仕事にしたパターンです)

Twitterでは占星術関連の思いつきをつらつらと、ブログではモニター鑑定やファッション占星術などについて書いていますが、
「占星術について、もっと専門的な話が聞きたい」
「自分でも占ってみたい」
「占い師になるにはどうしたら良いでしょうか」
と言うご質問を頂いたので、今後このnoteでは「占星術を学びたい人向け」の記事を投稿していきたいと考えています。

基礎的なことから応用的な星読み方法、天体やサイン、ハウスやアスペクトの意味や、小惑星、恒星、ヘリオセントリック、サビアンシンボル、ちょっとした占いのポイントや、占い師になるにはどうしたらいいのか…などなど。

100記事投稿を目標に順次アップしていきますので、好きなときに好きなところをお読みいただき、星を活用するのに役立てていただけたらなと思っています。

「占い、興味ある」
「学んでみたいと思っていた」
「本格的な講義を受ける前にちょっとかじってみたい」
という初心者の方。

「一通り知っているけれど、うまく星が読めない」
「他の人のやり方も覗いてみたい、刺激を受けたい」
「自分のスタイルは確立しているが、興味本位で」
という経験者の方。
歓迎です。

みなさんに楽しんでもらい、役立ててもらえるような記事にしていきたいと思っていますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

〈心理占星術とは〉

では早速、「心理占星術とはなにか」について話したいと思います。
私は心理占星術を専門としていますが、この名称を聞いてどう思われますか。

心理占星術ってなに?
西洋占星術となにが違うの?

と疑問に思う方も多いですよね。

簡単に言うと、心理占星術とは「心理学的な思想や手法を取り入れた西洋占星術」です。

心理学は1870年代に確立された学問で、20世紀は心理学の世紀と言われる程あらゆる思想や文化に影響を与えました。この世紀を経た以上、心理学の影響を無視して語れることはない…とまで言われるような重要なパラダイムシフトでした。

その流れで西洋占星術も心理学の洗礼を受け、心理学的フレームワークや手法を取り入れてきました。
心理学の影響を被っていないものなどない。と言われるぐらいですから、「すべての西洋占星術は多かれ少なかれ心理学の影響を受けている」とも言えます。

なので「西洋占星術とは違うの?」と訊かれた時は、「異なるといえば異なるが現代の占星術にあっては厳密な線引は難しい」と答えることになります。
心理占星術とうたっていない西洋占星術でもかなり心理学的知見が入っていることがままあるという。
このあたり、ちょっとややこしいですね^^;

とりあえず、はっきりと「心理占星術師」と自ら称している占者は心理学的な知見を自覚して採用している、と思っておけばいいでしょう。

実際に占星術が取り入れたのは心理学の思想と手法ですが、特に現代の心理占星術に影響が強いのは個人心理学やトランスパーソナル心理学、クライエント中心療法(人間中心療法)などです。

簡単に言うと、個人差の心理学から派生して人間の個性と生き方にフォーカスし、それらをうまく行かせることを目的としたカウンセリング型セッションを行う占星術、と言えます。

かなり心理学寄りの話になるのでここは読み飛ばしていただいても結構ですが、分かりやすい例はアドラーやマズローです。

アドラーは人生をマイナスからプラスへ向かう個人的な成長(劣等感の克服)と捉え、ライフスタイルやライフタスクという概念で人間個人の性格や生き方を分析・説明しています。
こう書くと察しのいい方々はもうわかるかもしれませんね。
そう、この考え方。
占星術で言うところの「太陽」や「土星」、「ドラゴンヘッド」などと通じるものがありますよね。

また、マズローは段階的な欲求の論理が有名で、人間は低次の欲求から満たしていき、5段階目の「自己実現」を満たして自己超越の次元に行く、という欲求5段階説を提唱しました。
低次元から生理的欲求⇨安全の欲求⇨社会的欲求⇨尊敬・評価の欲求⇨自己実現の欲求⇨自己超越と段階を上がって行く三角形の図をみたことがある人は多いでしょう。
これも占星術の言うところの生理的な月の欲求、金星水星火星、木星や土星、太陽、ドラゴンヘッドなどの象意を彷彿とさせます。

このように心理学のフレームワークや心理学的概念、専門用語などが、占星術にもともとあった分類様式に馴染んでいったものがいわゆる「心理占星術」なのです。

心理学と西洋占星術はどちらも古代ギリシャ哲学・文化という共通の祖先を持っているため、ある意味兄弟です。
互いに影響を受けあってきた側面があり(占星術的な分類を心理学に取り入れたユングの例も有名)親和性が高いため、心理占星術は合う人にはとてもしっくりくるものだと思っています。

しかし、気をつけなければいけないのは、心理学と占星術は「全く同じもの」というわけではないことです。
あくまで別個独立のものであり、同一視してはいけないもの。
時折点で交わりますが、それぞれの領域は守り、一線を超えてはならない。そういうイメージです。
このことについてはおいおい書いていきたいと思います。

私がこの心理占星術に惹かれた理由は他にも、V・E・フランクルという精神科学者のロゴセラピーとも親和性が高かったためなのですが、これも長くなるのでまた別な機会(「なぜ占い師になろうと思ったか」の章など…)にお話ししたいと思います。

それでは、またnoteで会いましょう。Au revoir !



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