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エンドレスヒール#70 -3.11

3月23日(木)震災13日目

昨日 水を運んだ隣の住宅地の友人宅で水が出た。
友人宅もオール電化だったので、お風呂を誘われた。
隣から、「いつでもどうぞ」とは言われていたが、なかなか自分からは遠慮があった。
ちょうど 仕事が始める前日だったため、友人に甘えさせていただくことにした。

今日は さっぱりして ひさしぶりの出勤だった。
しかし、デイケア再開は 送迎バスのガソリンの確保に手間取り、当分は施設入居者への仕事の 手伝い ということだった。

まだまだ 片づけや掃除 そして、徐々に集まってくる支援物資の仕分けなど、仕事はいくらでもあった。
利用者さん達に会えないの残念だったが、皆 自宅で元気にしているとのことで 一安心。

しかし、和美のデイケア施設の職員ではないが、入居の方の担当職員の中には 当日自宅に戻ったために その後連絡の取れない不明者や、家族の消息がわからない人たいもいた。
そのため、和美たちのように待機ではなく、長期に休んでいる形になっている人たちがいて、安否確認者は良いとしても、不明者については職員の方たちも口が重かった。

和美は もともと平日勤務だったので、25日(金)まで、三日間 施設内入居者の介護の手伝いをした。
そして 25日(金)の夕方、和美たちパートが帰る時間になって、施設長から全員 呼ばれてデイケアの職員とともに 話を聞いた。

「来週、28日、月曜日から利用者さんを受け入れることになった。ガソリンの確保が出来るようになったので、来週からは通常に勤務となる。」
業務連絡に 胸が躍った。

2011年5月26日(木)

エンドレスヒール#70 -3.11

私は泣いていない。理屈で理解しても、感情では納得していない。
私はもう一生、大丈夫にもならないし、落ち着くこともないだろう。

次回 エンドレスヒール#71 へ続く
https://note.com/mizukiasuka/n/nb321b125133f

前回 エンドレスヒール#69 は こちらから
https://note.com/mizukiasuka/n/ncf19faa934a3

エンドレスヒールをまとめて読めるマガジンは、こちらから
https://note.com/mizukiasuka/m/m3589ceb09921


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