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かるたの話

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かるたの話をしてるnote
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苦しくて苦しくても楽しくて辞められないかるた10年

B級67大会19回の入賞。10年間かるたを続けてB級歴は8年間。これは、あまりにいつまでたっても強くなれない弱いわたしが、ありのままに自らの胸の内をさらけ出すnoteだ。 この記事に関しては、一種の鍵をかける意味合いとして、無料公開はしないことになると思う。不特定多数に見られるにはむき出しすぎる。 では公開せずに個人の日記にしてしまえばいいじゃないかとも思うが、大学生活4年間を終えた今、このnoteの「今このとき思ったことを忘れないために」というテーマにぴったりだとも思っ

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田辺ありがとう!

昨日、大学を卒業した。来週の金曜日から社会人になるらしい。なんてこった。 受験に落ちて私大に来て、あんまり調べなかったせいでド田舎キャンパスに来て、かるたの新歓に行ったら無愛想で背の高い威圧感のある先輩に3人くらいしかいない和室に案内され、私の大学かるた人生ほんとに大丈夫かなと思った4年前。私はこの4年間がこんなにも愛おしくて大切なものになるとは思いもしなかった。 数少ない先輩と同期と、どうやったらゲストをたくさん呼べるか考えた。ゲストをかき集めて練習する日を作ろう!とい

私たちはなぜ大会で札を並べられるのか

私たち選手は当然のように大会当日に番号の座席に着席をし、対戦相手と向かい合って札をかき混ぜる。そして札を並べて暗記時間が計測される。 でも当たり前のように集まる会場は当たり前に用意される訳では無い。当たり前に座る畳すら、わざわざ搬入して敷いて片付けていることも多い。 当たり前のように揃えられている何百組の札も自動札分け機械がある訳では無いし、何百人もの申込が勝手にリスト化されて対戦カードになるわけでもない。お金が湧いてでるわけでも勝手に計算してくれる訳でもない。 私たち

運命戦は運命じゃない?持論

運命戦は運命じゃない。 ちはやふるで主人公・千早の師である原田先生はそう言った。 運命戦とは競技かるたで互いに1枚ずつの持ち札になり、読まれた方がほぼ勝ちという試合展開の事である。 ただし読まれる札の確率は50%であるが、自陣を100%狙っていても相手がそれを上回れば守れるとは限らないし、お手つきという要素もある。競技かるたの奥深いところである。そういった意味で、運命じゃないと表現されている。 もうひとつの重要な意味としては、「最後まで読まれない札がなんとなくわかる」

このままでいいのかわからん

全国の競技かるたの大会運営を請け負う会社があればいいのにな〜と思ってきた。大会の規模が大きくなって、抽選が始まって、出場者も運営人数も増えていって。ボランティアでは厳しくなってきたこの世界の変化を目の当たりにしながら、それは夢になった。 だったら自分がやればいいじゃん、無邪気で挑戦家な私は私がそれを現実にしてやろうと思った。大学1年生の時からその計画に向けて、少しずつ関わる世界を拡げたり色んな人に話を聞いたりしてきた。それが私がいちばんこの日本で為せそうな、人々と大好きなか

わたしの大学選手権

去年の今日。ちょうど今くらいの時間、全ての片付けが終わったような気がします。勧学館浦安の間で、全てが終わった後に1試合だけ試合を取らせて頂きました。忙しさのあまり気が付かなかったけれど、2日間選手たちの情熱に浮かされてずっとずっとかるたがしたかったんだということに気がつきました。たった1試合だけだったけれど大切な1試合。私にとって選手として唯一の大学選手権です。その後、勧学館の食堂で余った賞状に名前を書いてもらってお疲れ様の表彰をしてもらいました。どんな表彰式よりも嬉しい、4

なやみ

かるたをする理由はなんだろう。 楽しいから。当たり前である。ただもうひとつ、やはり強くなりたいだとか、大会で勝ちたいだとか、目標があったり、色々プラスアルファで何かがあるからかるたをするのだと思います。少なくとも私にとって、かるたをやるということはそういうことだったようです。 我々が憎むべきコロナウイルスによって、私たちの大会は尽く潰れ、今後の見通しもたちません。ウイルスがなくなっても抽選に外れてしまうかもしれませんし、次の大会が確定していない今、かるたのやる気が少々萎ん

足跡

来年のマイブックを購入しました。新潮社の文庫本です。 この本、とてもお勧めします。私は高校一年生の時から愛用しています。確かに間違いなく文庫本なのですが、愛読書とは言いません。愛用です。どういうことかというと、この本は何も書いていないのです。もう少し正しく言うと「日付と曜日しか書いていない」のです。 使い方は様々だと思いますが、私はずっとかるたノートとして使っています。中学生までは土日だけだった練習が高校生になって毎日のように練習をするようになり、1日1頁のびのび書けるこ

ここにいるということ

昨日、田辺の某先輩カップルから誕生日プレゼントを頂きました。 開けるとアクセサリーを置いたり掛けたりする木が出てきて、こういうの欲しかった〜と思いました。ヘアオイルも入っていました。うわーふたつも!と思っていたらもうひとつ入っているよ〜と言われ、可愛いイヤリングも見つけました。娘へのプレゼントの量だね、と3人で笑いました。 田辺は今でこそメンバーが集まりましたが、同志社大学が文系学部のキャンパス移動をしてからはピンチの時代が続いていました。同志社と同女を合わせても練習メン

自信貯金

先日、神大のとある先輩に貰ったチョコレートがとても美味しかった話をします。 ホーバルというチョコレートです。頬張ると掛けているのかもしれませんが、頬張ったら勿体ないのでゆっくり味わいたいチョコレートです。ゆっくり食べようと思っていたら、最後の1個を先程友人に食べられました。やっぱり誰かに見つかる前に早めに食べた方がいいです。 「いつも頑張っているから」と貰ったチョコレートはとても嬉しく、私も誰かいつも頑張っている人に急に美味しいチョコレートをプレゼントしたいなぁと思いまし