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星野道夫『旅をする木』読了感想3

『坂本直行さんのこと』

「友達の友達はみな友達だ」
タモリの“笑っていいとも”の決まり文句だった。一人との出会いが次々と広がりを見せていく。今、人間関係が苦手な人(私もその一人)が増えているが、アラスカという極限の世界では一人で生きていけない。
本やテレビの中にもに偶然の出会いはある。
坂本直行さんは日曜美術館で紹介されていたのを見た。当時の感想文を“小説家になろう”に投稿していた。これも偶然の繋がりと言えよう。
感想文の一部を載せておく。

今回は農民画家と呼ばれた坂本直行が主人公。
北海道の開拓者とて懸命に生きた坂本は、山岳地方で過酷に咲いている花々を自分と重ね合わせたのだろう。
素朴な画家の素朴な絵を見ていると、この人は自然の素朴さをそのままに生きた人だとわかる。
自然が心を豊かにするのは、人もやはり自然の一部だからであり、だからこそ人はときどき旅に出たくなる。
しかし、身近な都会に咲く花々もたくさんある
殺伐とした都会の中で、雑草の魅力に目を向けて、心を豊かにするのも大切な時間の使い方だと思う。

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