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どこでもドア(超短編小説)

うちの近くのゴミ捨て場にどこでもドアが捨ててあった。
持ち帰ろうとしたが、重くて持ち上げることができなかった。あきらめようと思ったとき、ドアの下部に車輪が付いているのに気づいた。これなら持ち運べると思い、押しながら家に持っていった。
自分の部屋まで運んで、ピンク色のドアを見た。
「さあ、どこに行こうかな」
僕は考えた末に、ディズニーランドに決めてドアを開いて、反対側に足を踏み出した。
しかし、ただそこは自分の部屋だった。
なんでだろうと思っていたら、それはどこでもドアではなく「どこでも運べるドアだった」

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