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初めての執筆「競馬実況」

朗読Bar/金魚の夢

生まれてこの方、戯曲を書いたことがない。
中学校演劇部時代に台本は書いたことはあるが、戯曲と言うにはほんとほど遠く、かわいいもの。
もっぱら俳優でやってきているわけだが、ご縁あって突劇金魚さんが開催する「朗読Bar/金魚の夢」の出演に声をかけて頂いた。
俳優やナレーターの朗読を通じて、色々な物語や表現と出会うための場という事で、出演するには自分で朗読作品を探さなくてはいけない。

普段あまり本を読まないので作品探しは苦戦するなぁと思っていたので、どうしたもんじゃろかと頭を悩ましていた。
競うわけではないが、関西小劇場でぶいぶい活動する方々やナレーターの方たちと並んで水木ごときが突貫で探した作品を朗読するのは、少し心もとなかった。

競馬実況と初めての執筆

そんな時に勧められた動画がガツーンと私の心に響いた。
「最後の衝撃!これが最後のディープインパクト」有馬記念2006
初めて見たこの動画に、うるっと来てしまった。
そして実況の面白さ!熱さ!飛び出る名言!
これを朗読Barで読みたい!と思い、不慣れながらも戯曲ではないが書くことにしてみた。

実況を文字起こしして、ディープインパクトについて沢山調べた。
生まれはもちろん、どんな馬だったのか、エピソード。
調べれば調べるほど魅力的で、とってもチャーミングだった。
劇団員にも見てもらい、書き直し。
友人に見てもらい、書き直し。
何度も改稿を重ね、初めての作品を書き上げた。

次はどんな風に読むか。
一番読みたいところはもちろん実況部分。
自分流でもいいのだが、私はあの時受けた感動を出来るだけ再現したい。
何度も動画を見て、ニュアンスや空気感、タイミングを覚えた。
頭の中で映像を流しながら、動画を見ながら、何度も練習していざ本番。

熱量を伝えるために

達成感はすごかったし、とても楽しかった。
ご覧いただいた方々にも楽しんでいただけたようで、昔競馬をたしなんでいた方にも思い出したと声をかけてもらえたりした。
自分が感じた熱を、作品に注ぎ読み上げたので熱量もあったと思う。

「これやな」と思った。
私が朗読Barに出演するためには熱を伝えることを大事にしよう。
そして出来る限り書こうと思った。

見ていただいた方の特権

ここまで処女作「競馬実況」の話をしているわけですから、もちろんnoteに残したいと思っています。
とはいえ、見るより聞くが面白いのかなぁと思います。
チケットを購入しご覧いただいた方々もいるので、生意気ながらご購入いただく形をとりたいと思います。
いっちょ前な事してすみません。

何かの折に再び朗読することもあるかもしれません。
自分が読む為の作品なので、私が読みやすいようになっています。
ないとは思いますが、購入しどこかで発表するのもご遠慮ください。
それでもよろしければ、どうぞ。

「競馬実況」


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