見出し画像

徘徊するその先には14 疲れた中年連盟員の希望の星?第三期鸞和戦プロ予選編

鸞和戦とは…。
30代・40代のミドル世代連盟員の為に設立された、G1タイトル戦だ。

ミドル世代……。それは決して、楽しい世代なんかではない。
自分の限界が見え、いろいろなことを諦めていく。そして、自分の役割というのを改めて考えて、人生の後半戦の計画を立て直して行く、そんな年頃だ。

麻雀の打ち手としては、プロ入りして10年以上。中堅~ベテランの選手が多いだろう。
自分の知っているその世代の選手の顔を思い浮かべると、競技麻雀に慣れており、頼りがいのある打ち手、というイメージがある。
中年の持つ落ち着いた雰囲気も、安心感を与えてくれる。卓上に1人は欲しい存在だ。

しかしながら、内心は様々な葛藤や不安を抱えやすい世代である。
30代・40代と言うのは、結婚とか子育て、親の介護、自分の健康など、人生的に重大な悩みがどっと押し寄せてくる。
若い頃のように「麻雀、強くなりたいなぁ♪」と無邪気に生きていられないのだ。
いろいろと悩んだ結果、連盟を退会する、という決断をする者だって少なくはない。

世間体と自分のやりたいことの間で葛藤し、麻雀の理想と現実で疲弊し、自身の老化現象と家族の存在に、羽をもがれるように自由を失っていく。
鸞和戦は、そんな疲れた中年連盟員の希望の星なのだろうか。

だって30代・40代限定ってことは、参加人数少ないし。
だから当然、決勝に残れる確率は、他のタイトル戦より高いワケで。

私だって、私だって、ひょっとしたら、ベスト16くらいには残れちゃったりして??

そんな淡い期待を抱き、第三期鸞和戦プロ予選にエントリーしたのだった。


しかし、システムはびっくりするほど過酷だった。

予選の日に、たった1日で、ベスト16まで決めるそうだ。

普通、タイトル戦は、予選→本戦→トーナメントと、最低でも3日以上かけてベスト16進出メンバーを決めるものだ。

それを1日で決める鸞和戦のシステムとは……!

11時~ 1次予選 4回戦
16時~ 2次予選 4回戦
18時~ トーナメント 2回戦

なるほど。1日で全てをやってしまうということか。
参加人数少な目ということで、こんな大胆なシステムになったのだろうか。

しかし、10半荘……。
1日でこんなに打つタイトル戦、私の記憶では、他にはない。
(ちなみに私の記憶では、昔のチャンリートーナメントの3半荘×3回の合計9半荘が最高半荘数だったと思う)

まぁそれでも、100人参加くらいで10数名くらい勝ち上がりなら私も希望が持てるのだが、鸞和戦は同内容の予選が3日間あり、1日で勝ち上がれるのは5人だけ。
そして私の参加した予選は、1次予選95人、2次予選シード6人の合計101人参加。そこから勝ち上がれるのは、たったの5名である。

なんかさ、夢も希望も無くなるよね……。
これが何日もかけて行われる予選なら、一次予選勝ちあがり!→わーい!次も頑張るぞ!と、少なくともその日1日は幸せでいられるのにさ、鸞和戦は最後の5人に残らなきゃ、美味しい酒が飲めないんだね。

まぁ、それでも実も華もない中年に与えられたチャンスとしては、超上等!
張り切って参戦してくるぜ!


第三期鸞和戦
一次予選 巣鴨会場 40人→10人勝ち上がり


1回戦

東2局。
ヤオチュー牌の暗槓は、打点アップのチャンス。
自分の手牌の符は、大抵は30か40符。暗槓すると32符加算され、点数はほぼ倍となる。
ドラが1枚しかない役無しの手でも、リーチしてツモれば満貫になってしまうのだ♪

こんなカン2マン、即リー以外の選択肢は無い💕

見事に2マンをツモリ、2000・3900!
トップは取れなかったが、幸先の良いスタートだなぁとは思った。

2着 +12.3


2回戦

東場はまぁまぁ好調。
南入して、チャンス手が入る。配牌ドラドラだけど、形の悪い所に、カン8マンとかペン7ピンとか、良い所をバシバシ引きまくって、三色ドラドラのテンパイ。

ただ、場にソーズが激高で、トップ目の親もソーズテンパイが濃厚。
引き合いだろうなぁと思ったら、対面がチーしてツモが1個ズレて、私のツモに7ソーが!!ナイスチーありがとう!2000・4000!

この時、親がちょっと悔しそうな顔していて、あらあら、もしかして食い流されちゃったのかしら、可哀想に……、と思わずニンマリしてしまった。

トップ(同点) +18.2


3回戦

順調に加点していて、気が緩んでしまったのだろうか。
タンヤオドラ3を2回も和了出来て調子良かったはずなのに、放銃もしまくってしまい、3着で終了。

3着 +1.5


3回戦終了で、私のポイントは+32.0ポイント。この時点でのボーダーは覚えていないが、ボーダーよりちょい下くらいだったと思う。
ボーダーは上がるので、40は欲しい。最低でも35000点の2着、と計算しながら、一次予選最終戦に挑んだ。

4回戦

ポイントあまり持っていなかった男子が、ドラ槓子のメンホン24000をあがったりして、そこからも加点しまくり、9万点台まで行ってしまう!
きゃ~!彼は予選通過確定~!!

そして私、トップは絶望的……。
2着を目指して、何とか大きい手をあがっていくしかない!!

南2局、北家。配牌でドラの3ソーが対子!
9万点持ちトップ目君からリーチ入ったけど、知らない!気にしない!全ツして、追いついたテンパイがこれ!!リーチィ~~ッッッ!!!

ねぇ、勝たせてよ……。
何でここで、あたしがドラ掴んで、放銃なの?
しかも、役無しペンチャンドラ待ちリーチって、無邪気過ぎない??(涙)

というワケで、勝負所で敗北し、私の鸞和戦は終了。

3着 -14.7

それにしてもいいな……。最終戦で9万点。私の分も、頑張ってね……。


トータルポイント +17.3ポイント 一次予選敗退

ボーダーは38.9ポイント。しかし、確認せずに会場を後にする。

最終戦が壮絶だったからか、不思議と爽やかな気分だった。
でも「あともうちょっとだったのになぁ」と、やっぱり悔しかった。
あと「麻雀の試合はやっぱり楽しいなぁ」としみじみ思った。
そして「来年も絶対に参加しよう!次はもうちょっと良い位置に残るぞ!」と闘志をめらっと燃やした。


以上で私の2022年度の全対局が終了した。

リーグ戦前期 E2リーグ残留
    後期 E1リーグに昇級
女流リーグ Bリーグに昇級
後期WRC 予選敗退
鸞和戦 一次予選敗退

土曜日勤務がある職場の為、タイトル戦は参戦しにくく、限られた試合の出場だったが、結果はまぁまぁ出せていたので、満足!
来年度も、頑張るぞ~!

next→麻雀する為に、働き方を見直してみた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?