青空宮庫

詩のようなもの.イラスト.雑日記など拙いですが書いてます。

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マガジン

  • 【Water note】詩関連〜

    主に詩のようなものをまとめています。

  • 【Palace note】イラスト関連〜

    主にイラスト関連をまとめていきます。

  • 【Blue note】日記関連〜

    主に日記、雑記等をまとめています。

最近の記事

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【詩のようなもの6編】 内の道

【内の道】半径3メートル 小さな世界 遠からず近からず曇りガラス 繰り返す アンビエント 掃除洗濯 その合間の食事 曖昧模糊 時の浮き沈み 不在届け 転出届け どうやって対処すればいいの 窓際の花がもうすぐ枯れて 現実が醒めてしまうよ 夢は何処 埋没する優しさ 隣り合わせの残酷さ スマホ越しの景色も言葉も 依存するに値しない 世捨て人は外の世界へ 赤紫に染まる夜景 全てに嫌われて祝われる 一瞬の火 降る雨 謎が混じり合い世界が広がっていく 【坂路】理想論と下世話な話

    • 【詩のようなもの6編】 5月の独り言

      【5月の独り言】信じないことでしかできない 青春の罠に一歩 気付けば5月 青い海を避けて赤い夕陽に溶けて 言葉に出来ない独り言 拗れていく想像力 夜明け前の海と風に乗る蒲公英 どこでもいい遠くへ 優しくありたい 楽しくありたい 言葉にならない光に溶けて また一歩 信じる道へ 始まったばかりの5月に呟く独り言 【汐風の導き】海の向こう痛みを呼ぶ 街のはずれ人の波 涙の匂い時の戯れ 詩が死に近づく 諧謔  世迷言は太鼓の音 雷雲は厚く轟く 死んでしまえば全ておしま

      • 【詩のようなもの】 恋明かし

        【恋明かし】僻覚えが招いた恋の闇 昔の約束も今じゃ冗談の延長 虫に食われた花言葉 縁遠く 待ち遠しく 枯れススキが似合うようになった 世界の中心=恋する自分 色彩帯びる白昼夢 開かずの扉  朝焼けや雨 夕焼けは晴れ 置いてかれる心 揺らぐ赤い瞳 何もない夜を避ける為に 馬鹿の一つ覚えを繰り返し 小さな光を集めている

        • 【詩のようなもの】 ほたえ死に

          【ほたえ死に】根っこは怠け者 甘えて遊んでおどけて 罪悪感はあるものの 未だ無気根者 転んでも構わない場所で 睫毛を読まれて 滑り歩く人たちは有り付き顔 重箱の隅から隅まで 真面目な振る舞いで 馴れ合う人たちは目垂り顔 “笑顔に当たる拳はない” それが本当なら奥歯に剣を隠して 僕は今日も破顔一笑 最後も根っこは変わらず そのままほたえ死に出来たらいいな

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        【詩のようなもの6編】 内の道

        マガジン

        • 【Water note】詩関連〜
          290本
        • 【Palace note】イラスト関連〜
          36本
        • 【Blue note】日記関連〜
          7本

        記事

          【詩のようなもの】 続く旅人 【過去詩】

          【続く旅人】ある男の子は虹の根を見たくて 駆けて跳んで手を伸ばして 蜃気楼に消えていく ある女の子は岸壁に咲く花を見たくて 調べて登って手を伸ばして 永い眠りにつく 新緑を飲み込む群青 陽炎を覆う暁月 繰り返す月日 宙に回る奇貨の行く末来し方 地続き山続き 這い上がるように生まれる夢物語 途切れ途切れに捉える時間軸 何処かの旅人は未完の冒険譚に 春風が吹くことを希い続けている 最後まで読んでくれてありがとうございました。 過去の詩のようなものから再掲した作品です。

          【詩のようなもの】 続く旅人 【過去詩】

          【詩のようなもの】 プレイバックランデヴー 【過去詩】

          【プレイバックランデヴー】後から思い返せば全てがカラフルで 甘い匂いに満ちていて微細が美しい 寂寞に煌めく砂金のようなもの それぞれの場所 孤独の夜に寄り合い 笑い 奇跡のような今日 延長を請う そんな場所や物が古い井戸の湧き水のように ゆっくり汲み上がり 休日の予定はいつも未定 することないからプレイバック青春 いつでも時の流れを跨いで行き 何も考えず好きなものに浸る 匂いが消えるまで  儚いひと時を…。 最後まで読んでくれてありがとうございました。 過去の詩のよ

          【詩のようなもの】 プレイバックランデヴー 【過去詩】

          【詩のようなもの6編】 パッキング

          【パッキング】緩く馴れ合っていた知り合いが 世界を回ると言い出して 世界に興味ない僕も一旦焦り 新しいバッグを真似して買う いつだって時間はないし夢は萎む一方で 目新しいものが寄って集るから 違和感あるものも興味ないものも バッグ広げてパッキング だけど自分は自分だと 乾杯する心構えがあるなら ぱんぱんに膨らんだバッグは あまりに不便と気付いた 心の器の隙間 心変わりするであろう自分の為に空けて 汚れた思い出も揺さぶられる未来も似合う 詩と音楽をパッキング 結局何処

          【詩のようなもの6編】 パッキング

          【詩のようなもの6編】 累日

          【累日】多様性を口にするそれぞれが 画一的な絵に描いた餅を欲している 認め合うことが難しくて 引き寄せあって倒けつ転びつ エコーチェンバー フィルターバブル 居心地良い異次元の鎖に籠絡 今の自分を愛せないが故に 未来の自分まで沈めようとしている “智に働けば角が立つ情に棹させば流される” 日常がいつ果てるともなく 出会えて幸運と思える一冊 一曲 誰かと共有する為じゃない言葉抱えて 忍び歩く累日 【アルゴリズム】アルゴリズム アルゴリズム 出会えて良かった? それ

          【詩のようなもの6編】 累日

          【詩のようなもの6編】 個々の遠回り

          【個々の遠回り】孤独って悪じゃないよね? 社会の仕組みに即してないだけで コーヒー一杯 本一冊 窓に射す陽 最低限のそれらで孤独は過ごせる とはいっても飲み終えて読み終えて 夜になれば辛くも寂しくもあり 半日前の自分を恨みたくもなり その性格は誰かと過ごすには適していないから 喚く自意識を抑え込むため 夢中になれた一節を呟き 残る足跡  慕わしい残影 暮れる心  探す置きどころ リフレインする日常 割に合わないと思いながら もう少し遠回りしていく 【晩春の夢】含み

          【詩のようなもの6編】 個々の遠回り

          【詩のようなもの】 怪猫

          積んだ徳 米を数えて 炊ぐ自分 訝しむ世の理 後の祭り 過去に拘って 二の舞を踏む 折り紙付きの来し方行く末 流行りの風 翳りの空 鼬ごっこ 理非と優劣 蒙昧な愛 春日遅々 渡る怪猫 気の向くままに

          【詩のようなもの】 怪猫

          【詩のようなもの】 酔生夢死

          エゴを満たす為に齧るリンゴ 一廉への憧れだけで 酸いも甘いも知り抜ける分けなく 部屋の隅が定位置 それが日常 希死=夢死は成り立たない 茫漠を肯定する酔生夢死 いつまでも続く分けなく 傷あるリンゴだけが魅力に見える ずっと今の自分がキライ 等身大の自分なのに輪郭が滲んでいて 愛想笑いだけ上手くなっていく 浅慮に酔い漫然と生きるそんな日常

          【詩のようなもの】 酔生夢死

          【詩のようなもの6編】 伸びる日足

          【伸びる日足】日足が伸びる 夏の匂いがし始める 煮え切らないままの気持ち抱えて 衰萎する春陽を渡っている 滅多にない悪運を重ね 意味のない占いに振り回される リアリストは何処に向かうの 煙雨に当たりながら古いものは消え 抜いては挿し、挿しては抜き 街の景色は陰が新たに伸びていく その傍ら緑は伸び伸びと繁々と 根まで雨を染み込ませ楽しみ 更に日足が伸びて夏の翳りが濃く広がっている 【虚空の風、黒曜の雨】吹き荒ぶ虚空の風 降り頻る黒曜の雨 独り言は誰にも届かずに お札

          【詩のようなもの6編】 伸びる日足

          【詩のようなもの6編】終点の先へ

          【終点の先へ】何処が終点か誰も知らない 意味を求めず走り始めて 人が変わり路が続くのは 心の置き場所が生まれて 見たい未来がまだここじゃないと 記憶の残り香が呼んでいるから 再び旅に出よう 遠く鳴る汽笛に合わせて 終点と思ってた場所から その先へ逃げてしまえばいいよ 【型を変える日】雑音と憎悪に負けそう 落胆に寄せる肩はなく 泣き方一つ型に嵌る  戦い方も逃げ方も忘れ 布団の形した沼に沈み ダウングレードの連続 何かに打ち込んで見失なう互換性 道具を手放して簡略化する機

          【詩のようなもの6編】終点の先へ

          【詩のようなもの6編】 うつらうつら

          【うつらうつら】ドクドク 血が鳴る コツコツ 手が動く スクスク 芽が伸びる ドクドク また血が鳴る 見える景色がうつらうつら 【春巡】季節風が猛威を振るう 最近やけに乾く喉と瞳 薄氷を履むような不安が過ぎる 新しく買ったパーカー まだふんわりしてシワひとつない いつ着ようか楽しみのまま 唐突に来るスパムを削除して 食器と浴槽を洗って鏡拭いて 読みかけの雑誌を読み終える 窓を打ちつける雨音のようなものが 心臓の音とテレビの音を交ぜ 急に寒く感じる背筋 ま

          【詩のようなもの6編】 うつらうつら

          【詩のようなもの】 但し書き

          「おっ!」と思ったものをよく見ると 立っている看板 付着するアスタリスク リスク回避の注釈 補足 箇条書き 見落としたほうが負けの揚げ足取り いたいけな但し書きで上書き 子供の描いた落書きで知る世界の美しさ 忘れないように手の甲にメモ書き また明日 いつも通り 偉大な作家の筆跡 軌跡  いつまでも自分の中に生き続けるように 何度も何度も真似る淡い線 忘れちゃならない未来の為の但し書きを付けて 形成された心 今日を本物へ

          【詩のようなもの】 但し書き

          【詩のようなもの6編】 扉の先へ

          【扉の先へ】ずっと引き摺ってる 生まれてきてから今日までの総て 不肖 一人でいることはできても 最期まで独りは無理だと知って 言葉の節目に不信感 語尾の怒気に違和感 さよならは未来で唄う 扉の前で逃げるように 窓の隙間 花の歌 福は招来 悪は割愛 助け合えたら 分かち合えたら それだけでいい それが総て まだその延長線上 許せないことを許せないまま そして許されないまま 朝から出る鼻血 妙に子供の頃を蘇らせ 迷いがなかった夜の眠りを探す ずっと信じていたこと

          【詩のようなもの6編】 扉の先へ