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Beethoven「ピアノソナタ第23番『熱情』第3楽章」(私の暮らしを彩るもの#91)

1楽章

2楽章


熱情について語る3日目は第3楽章。
第2楽章からのアタッカで入る激しい冒頭。

16分音符がずっと刻まれ続ける中、燃えるように熱いフレーズが続く。
聞いていても弾いていても熱く苦しい。第2楽章と対称的だ。

部分的にすごく好きなところがある。316小節から始まる2分音符と8分音符の動き。


全部16分で刻んでいるからだろうか。ここにすっごく心惹かれる。
ここを聴くたびにふわあああああああっとした気持ちになる(語彙力)。


第3楽章は聴く方より弾く方を先に始めた。
だから聴いて楽しんでいた1,2楽章と比較して、弾く方に対する愛情と執着がすごい。

熱情の第2楽章が好きだとピアノの先生にお話ししたら、「第3楽章をやってみたらいいんじゃない?ゆっくりでいいから」と言われたのがきっかけだった。
当時コントラバスを弾きすぎて和音が全く読めなくなっていたが、確かに単音が多いし、和音も見てぱっと抑えられる音が多いから取り組みやすかった。
かといって弾けるかというと別で、曲らしい速度では弾けないし、体力がなくて力尽きてしまう。

しかし、音源を探して聴けば聴くほど、「これを弾けるようになりたい」という気持ちが強くなった。
色々聴いたがやはり好きなのは、ミーハーかもしれないが辻井伸行さんの演奏。
流れるように続く曲の中で、心をざわざわさせられた。

そんなことがあってから実家に戻るたびにピアノを弾く時間は増えたし、スタジオを借りて練習することもあった。
ついにはキーボードを買うことになった(ただいま絶賛取り寄せ中)。


こんなに心から「弾きたい」「こう弾きたい」「上手くなりたい」と思ったのは初めてだった。
その気持ちとこの熱情の持つ苦しいくらいの愛情とパワーが私の指をくるくると動かすのであった。


熱情3部作いかがでしたか?

読めば読むほど内容が無いですね笑
これはやはり解説動画をやるべきか???

長い時間を書けて第1楽章から3楽章までを学び、ハマっていきました。
ベートーヴェンの作品の中では、やはりこれが圧倒的に一番大好きです。

次回からはポップス編まいります!

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