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Beethoven「ピアノソナタ第23番『熱情』第1楽章」(私の暮らしを彩るもの#89)

前回、チャイコフスキーの交響曲第5番について書きました。
正直、最近ずっといて再びモノを見直す中で、「これは文章にするべきか?」と迷ったり、載せたはいいものの本当にこれでよかったのかと思ったりしていました。
でも、曲の話をしたらパーッと「そうだ、これもいつも聞いてるじゃん」「この曲無いと生きていけない」「めっちゃ好き」と、沢山の音楽のことを思い出しました。
そこで1週間、私の暮らしを彩る「音楽」の話をしてみたいと思います。


「熱情」はベートーヴェンの曲の中で圧倒的に好きな一曲。
好きになった時期も好きポイントも溢れているので、1楽章ずつ書いてみる。

最初に好きになったのが第1楽章だ。
音楽の授業で見せられた映画に出てきたのが出会い。
帰ってすぐにYouTubeで曲名を検索し、忘れないように「高評価」をつけた。

なんかもう最初に聴いた瞬間、恋に落ちたようだった。
恋に落ちた相手はまるで女たらしのように私を翻弄して、胸を苦しくさせては私を安心させ、気が付いたら夢中にさせられていた。

冒頭の落ち着いた雰囲気から強弱の変化、美しい旋律。
美しいメロディーが展開されては破壊されていく様相。

どうしてこんな曲が書けるんだろうと、大学の時にベートーヴェンに関する本を図書館でいくつか読んだ(音楽に関する部門があったのでそういう本が豊富だった)。
よく出てくるのが当時のベートーヴェンの精神的な苦しみ、そしてやはり恋。

そうだよな、こんな激しい感情の揺さぶりは非日常のもの。
こんな天才が抱える苦しみや、激しい恋心を私は全くわからない。
けれど、美しいものや順調で満足いくものの中で、ときどきすべてをぶち壊したくなる心のどこかの私がこの曲にすごく共感し、ハマっている。

そしてこの曲は激しいまま終わっていく。
そして2楽章、3楽章へと続いていく。

ちなみに弾こうと試みたこともあったが、難しすぎて断念した。
2,3楽章はゆっくりなら弾けるが、1楽章は難しすぎた。
和音が複雑で、譜読みが進まない。指も動かない。
音がすごく飛ぶので抑えにくい。
でもこの変化に適応しないとこの曲の良さは引き出せない。


書くとぼんやりしてしまうものだなあ。
こういうのは弾きながら「ここ!ここがいいんです!!!」とか動画にした方が面白いのだろうか笑。
ちょっと練習してこれ真面目にやってみようかな、、、なんて思った編集後記でありました。

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