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ウマ娘

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『ウマ娘』チャンピオンズミーティング2024年4月反省会

『ウマ娘』チャンピオンズミーティング2024年4月反省会

桜花賞。
それは牝馬三冠を目指す者達が挑む最初の戦い。
1マイルに込められた想いは皆同じかもしれない。しかし玉座は一つしかない。そして一度逃せば二度目の挑戦はない。たった一回限りの挑戦である。
それは『ウマ娘プリティーダービー』のチャンピオンズミーティングにおいても変わらない。
2024年で桜花賞をモデルにしたレースは二度もやって来ない。故に一生懸命に鍛え上げたウマ娘で頂点を目指すのである。「私こ

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ウマ娘好きが福永祐一『俯瞰する力』を読んで

『ウマ娘プリティーダービー』で描かれているエピソードは、その全てが競走馬!というわけではない。
競走馬の周囲にいた人達のエピソードを中心に組み立てられたものも多く、それが面白さになっている側面もある。その中でも特に取り上げられやすいのは騎手だ。
競走馬と共に勝利も敗北も味わうことが多い騎手のエピソードは『ウマ娘』においても競走馬達の物語にドラマチックさと微笑ましさを添えてくれる。

『ウマ娘プリテ

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『ウマ娘』マンスリーマッチについて

『ウマ娘プリティーダービー』で3月に開催されていたマンスリーマッチ。
一ヶ月丸々使ったレースイベントというのは『ウマ娘』としては初の試みでしたが、終わってもまだ細かい話を書いていなかったので、満足点と不満点について書いておきます。備忘録です。

満足点:育成が楽これまで定期開催されてきたレースイベント「チャンピオンズミーティング」「リーグオブヒーローズ」は、どちらも「三人で一チーム」という競技設定

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「ウマ娘 プリティーダービー 5th EVENT ARENA TOUR GO BEYOND -NEW GATE-」四年目の始まりとなるライブで、特に良かったウマ娘の話をしたい。

3月22日・23日の2日間にわたって『ウマ娘プリティーダービー』の5thイベント大阪公演『NEW GATE』が開催された。
昨年夏から続いてきたナンバリングイベントの最後を飾る公演であり、四年目の始まりとなるライブであり、ウマ娘のナンバリングでは初となる大阪でのライブ公演であることもあって、「まさかこの人がウマ娘のライブに来るとは!」と思っちゃうほど豪華なライブだった。
「関西でライブやるのにお前

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『ウマ娘』チャンピオンズミーティング2024年2月反省会

『ウマ娘』チャンピオンズミーティング2024年2月反省会

忘れていたわけではないのだ。
「今後何かに役立てそうだから『ウマ娘プリティーダービー』のチャンピオンズミーティングについて記録する」と決めていたのに、2月の記録をまだ作ってなかった事は決して忘れていたわけではない。書く気は常にあった。
それは嘘じゃない。単にUAFが面白すぎただけなのだ。
そんなわけで2月のチャンピオンズミーティングの反省会の時間を始めていきたい。

当たり前のことをやれば当たり前

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『ウマ娘』ゲームで描かれるケイエスミラクルの危うさと、トレーナーの向き合い方が良かった。

『ウマ娘』ゲームで描かれるケイエスミラクルの危うさと、トレーナーの向き合い方が良かった。

先日三周年を迎えた『ウマ娘プリティーダービー』で、ケイエスミラクルを引く事ができた。セレクトステップアップガチャで設定していたことから、ポロッと出てきただけなのだが、舞台組で未所持だったのがケイエスミラクルだけだったので素直に嬉しい。
またその育成シナリオは傑作では?」と聞いていたことも、ケイエスミラクルが引けて嬉しい理由の一つ。UAFの攻略の流れの中でようやく読むことが出来たのだが……結論から言

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『ウマ娘』新三大文学の話をしたい。(追記:2024/2/29)

『ウマ娘』新三大文学の話をしたい。(追記:2024/2/29)

『ウマ娘プリティーダービー』の面白さの一つに育成シナリオの面白さがあることはもはや言うまでもないことでしょう。
史実における競走馬達の伝説やエピソードを脚色して紡がれる「ウマ娘としての物語」。それらは時に胸を熱くさせ、時に愛おしさで胸を締めつけてくる。
そんな育成シナリオもウマ娘の魅力の一つなのですが、そんな育成シナリオの中でも「これはもう文学では?」と思えるような育成シナリオを持つウマ娘が何人か

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『ウマ娘』三年目のレースイベントも終わっていく

『ウマ娘プリティーダービー』にて、三年目最後の対人レースイベント「チャンピオンズミーティング-スプリント-」が始まっている。
今回は阪神カップがモデルということで、短距離が得意なウマ娘を準備していたのだが、「これで三年目のレース言えbンとも最後か」と思うと一緒に駆け抜けた様々なウマ娘の姿が思い浮かぶ。
楽しい一年だった。「ウマ娘ヒーローズ」という三年目のテーマに恥じない、様々なウマ娘で駆け抜けた一

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『ウマ娘』新三大文学について書き始めたい

あと2週間ほどすれば『ウマ娘プリティーダービー』が三周年を迎える。
既にウマ娘達が様々なスポーツへ挑戦する新シナリオに、ラインクラフトやシーザリオ達が登場する2005年牝馬路線を描く新しいメインストーリー、チャンピオンズミーティングやリーグオブヒーローズと並ぶ新たなレースイベントの実装が発表されており、三周年の節目も四年目も楽しくなれそうだ。
また周年キャラクターとして実装されるだろうウマ娘にも期

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「ウマ娘 プリティーダービー 5th EVENT ARENA TOUR GO BEYOND -YELL-」最良だった三人の声優の話をしたい

『ウマ娘プリティーダービー』の5thイベント「ウマ娘 プリティーダービー 5th EVENT ARENA TOUR GO BEYOND -YELL-」二日目を配信で見た。面白かった。
「アプリ三週年直前」「アニメ三期終了後」「映画情報解禁直後」という節目での開催となるナンバリングイベントだけあって、公演内容も発表内容も申し分ない。
アニメ放送直後のコンテンツライブだとセットリストは予想の範疇に収ま

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『ウマ娘』リーグオブヒーローズ反省会2024年1月

『ウマ娘』リーグオブヒーローズ反省会2024年1月

今月から備忘録として『ウマ娘』のリーグオブヒーローズとチャンピオンズミーティングの振り返りを残しておくことにしました。
別の機会に文字起こしする予定なんですけど、終わった直後の記録を残しておかないとあとで振り返る時に苦労しそうなので。

活躍が期待できるウマ娘が少ない「2024年1月のリーグオブヒーローズは川崎記念がモデル」ということに気づいた時から嫌な予感しかしていなかったのですが、活躍が期待出

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『ウマ娘プリティーダービー 3rd season』はキタサンブラックをどう描いたのかについて

『ウマ娘プリティーダービー 3rd season』はキタサンブラックをどう描いたのかについて

昨年末の有馬記念は名レースだった。
勝ったのはドウデュース、そして武豊。既にターフを去ったライバルのイクイノックスに「俺はここにいるぞ」と言っているかのような素晴らしい勝ち方だった。

最終直線での攻防は、自分が誰を応援していたかも忘れてしまうほど面白く、こんな名勝負で名レースが一年の最後に待っていたことと、それを見ることが出来た事に感謝したいのだが、そんな2023年有馬記念の直後に放送された『ウ

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最終話目前だからこそ『ウマ娘プリティーダービー 3rd season』について考えている。

『ウマ娘プリティーダービー3rd season』も、残すところあと一話となった。
最終話の舞台が「有馬記念」であることに異論の余地はないだろう。
競走馬キタサンブラックのラストランとなったレースを持って『ウマ娘プリティーダービー 3rd season』は幕を下ろすのだ。
競走馬は「皆の愛馬」となったが、ウマ娘はどうなるのか。
俄然最終話が気になるところだが、最終話を前に一度『3rd season』

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「世界最強」の足音と共に、眼前をイクイノックスが駆け抜けていった

普段はゲームやアニメの話ばかりだけれど、たまには趣味の一つである。スポーツ観戦、もっと言えば競馬観戦の話をしたい。

12月16日。競走馬イクイノックスの引退式を見届けた。
生涯成績10戦8勝。総獲得賞金額22億1544万6100円。
言うまでもなくとんでもない記録だが、その驚異的な成績と「世界最強」という名を欲しいままにした彼が私に教えてくれたのは、「強さの底が全く見えない」という事の恐ろしさと

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