見出し画像

鼻の角質取りにハマりかけた話。

昔はこんな肌じゃなかったのになぁ、と
思うことがだんだん増えてきた。

顔を見ると、ざらっとした感じで毛穴も全体的に広がり気味。なんかこう、順調に老いてんなぁ自分って感じ?いや、まだ20代だけどさ。でも確実に老化は体の中で進行してるわけで。

そんな自分を見るのも軽く憂鬱なのね。
はーあって毎朝思ってるよ。

昔はこれでもよく褒められたものだ。肌がすべすべモチモチって。私の数少ないモテ期のひとつ、保育園時代もその一本槍で戦ってきた。プルンプルンだね〜〜!なんて言われながら私はいつも「そうじゃろそうじゃろ」と鼻高々だった。だが、だんだん女子が男という生物を測る比較基準をたくさん学習し出して、そのうちに俺の肌の綺麗さはそこまで武器にならなくなってしまい、俺のモテ期は静かに終わっていった。

まあ、そんなことはどうでもいいんだけど。
とにかく毛穴ガバガバなのよ今の私は。

ちょうどそのタイミングで、いつも母親が送ってくれる食料便が届いた。安月給の浪費家なもので食費に多くを割けない私は、いつもこの母親の仕送りで月末は命を繋いでいたりする。早速封を開けると、おなじみのレトルトカレーやパスタソースなどに混ざり、変な黒い箱が入っていた。

「毛穴取りパック」
はて、こんなもんを頼んだつもりはないが・・・見てみると、毛穴の角質をごっそりとることができるらしく、私のスキンケア事情を知ってか知らずか、心配してくれた母親がおそらく荷物の中に忍ばせたのだろう。

というわけで、ものは試しにパックしてみることにした。水で鼻を濡らし、シート上になったパックを鼻の上にべっとり被せる。十分乾かし、ベリベリと剥がしてみると、おおお、確かにすごい。白く固まった角質がずっぼり抜けている。1〜2ミリぐらいのどでかい塊になって出てきてるやつもあった。これは爽快感がすごい。おかげさまで皮膚の呼吸がなんかよくなった気がする。適当な感想な上に実感もいい加減ではあるが。

この「取れてる感」というか、実感をすごく伴える毛穴の角質パックって結構いいかもしれない。変にスキンケアとか凝るよりこっちの方が「やってる感」があるし効果が現れやすくてハマりそうになる。私は本格的にパックに凝ってみようかなとも一瞬思った。

でも知ってる人に止められた。
「瑞野さん、それ余計に毛穴開きますよ」って。
うん、知ってた。だよねって。

なので結局二回やったっきりになっている。今も私の洗面台には2パック開けて残り3パックのまま放置されている角質取りパックが鎮座し、毎日ふわふわ泡でゆるーく洗顔をする私のことを上から目線で見つめている。「そんなちまちましたことしてないでベリっと角質はがせよ」って言ってるのが聞こえてきそうだ。

しかし、広がったっていいから押し出したいこのガッツリ角質を本当にどうにかしたいわ。またあの2ミリ級のドデカ角質を拝みたい。毛穴詰まり男の葛藤は今日も続くのだ。



おしまい。



こちらの記事もおすすめ。↓


この記事が参加している募集

スキしてみて