水野 咲 みずのさき

絵 と 短 歌 、 日 記 。  https://mizunosaki.com

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試 読 短 歌

ウェブサイトリニューアルにつき、作品ページが見れなくなっているので、いくつかをここに載せます。 _________________ 教科書にあてた耳からひんやりと部屋全体がとおのいた夏 群像 群像短歌部 第2回 テーマ「夏」 木下龍也 選 それまでに見ていた夢を4枚に裂いてこの世に蝶は生まれた 群像 群像短歌部 第4回 テーマ「虫」 木下龍也 選 もう立っていられなくなるくらいまで月の凹凸たしかめてゆく 2022 「海賊のように生きるわ」エビチリを舐めた蓮華で取

    • テ ク ノ ロ ジ ー

      夫に連れられてCCBTへ初めて訪れた。パルコのすぐとなりにこんな空間があったとは全く知らなかった。 入り口に入ってすぐ斜めに掛けられたLEDの横断幕みたいなものに目を奪われる。点滅だけでこんなになめらかに文字を這わせられるものかと驚いた。 会場奥にも、鑑賞者をリアルタイムで撮影しLEDに面白い効果を加えて変換するスポットや、法被やキャリーケースなどのアパレル、日本の屏風や衝立まであった。中でも私はフラッグが好きで、持ち手と布と映し出された動画の動きが混ざり合って輝くのがと

      • 手 帳 カ バ ー

        気合いを入れようと思い立ち、石岡瑛子さんの「血液」を彷彿とさせる赤色で、手帳カバーを縫う。 ミシンに触るんだと思うと前日からワクワクが止まらなかった。 ハリを持たせるべく接着芯を使うものの、その分布が厚くなるのをすっかり失念していた。手帳を入れてみると案の定すこしギチギチしているが、なんとか使えそうである。 後回しにしていたボトムの裾上げもついでに済ませると、気持ちがとてもスッキリとした。 家事には終わりがあって、結果も目に見えてわかりやすいので、ちょっとした心の支えにな

        • 美 し い ナ イ フ

          2度目のデヴィットホックニー展を鑑賞ののち、立ち寄ったナディフで石岡さんの初めて見る本があった。 フリーランスになって4年目になる。最近、自他共に「どうやったらこの世界を生き残れるんだろうか?」という話をする。 というか、私にはよくわからなくなっていた。自信をなくしていた。どんな力をつけていったらいいのか、なにかヒントはないかと探し回っていた。 その本をめくると、次から次へと言葉が目に飛び込んできて頭に強く響いた。石岡さんから放たれた鋭いナイフが、時代を優に飛び超えて何度

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          濃 密 な 記 憶 / 屋 久 島

          今から約1年前、旅行で屋久島へ行ってきた。 飛行機で屋久島に到着した日の翌朝3時には起床し、レンタルのトレッキング用装備に着替える。予約しておいた登山弁当をお店で受け取って、縄文杉の登山口につづくバスの停留所へと車で向かう。 駐車場に車を停めて降りたそこは、夜明け前というよりは完全に夜のようだった。それも都会とは比べ物にならない真の闇だった。光源から少し離れただけですっぽりと包まれてしまう。 懐中電灯で木々をチカチカ照らしながら、ありえないものまで見えてきそうだと思うと同

          濃 密 な 記 憶 / 屋 久 島

          ハ ー ト の 型 の 外 側 へ

          日曜日、手塚美楽さんの作品を見に行った。 P.O.N.Dの会場には色んな人がいた。コワレモノみたいに恐る恐る会場に分けいってゆく親子、作品の前でかっこよく自撮りを決めているカップル。作者らしき人物が、来場者と静かに熱く話し込んでいる姿など。ほどよくにぎやかだった。 真っ白で四角いパーテーションではなく、布で作った水たまりみたいなもので会場が区切られている。多様な作品群が黄色から見え隠れしていて新鮮なきもちになる。 手塚さんの作品は会場の奥にあった。 * 型抜かれた(

          ハ ー ト の 型 の 外 側 へ

          PRSIDENT MOOK

          ●ナポリタン情報 武蔵小山駅の「王様とストロベリー」さんのナポリタンが衝撃的に美味しくて、イチゴのことは忘れてしまった。

          Profile

          水野 咲 みずのさき 絵描き/歌人 1995年生まれ。 多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科卒業。 2021年から、短歌をつくりはじめる。短歌、作品制作、イラストレーション、展示、グッズデザインなどの領域で活動中。 _____________________ noteでは、絵と短歌の制作風景や、読んだ本、映画のメモ、旅行の記録、影響を受けたものなどを中心に更新する予定です。   ご連絡はすべて sakipopu(at)gmail.com までお願いします。 (